【韓国ドラマ】脚本家らのインタビューから読み解く『彼女はキレイだった』成功の鍵とは?【短期連載】
『彼女はキレイだった』のDVD発売を記念して全6回の短期連載「ROAD TO 『彼女はキレイだった』」を展開中。第5回は……ドラマ成功の決め手はキャスティングにあり! キャラクターとのシンクロ率100%で、見事に物語を牽引した俳優たちの魅力を、制作者や脚本家が語る。
互いの魅力を最大限に引き出したキャスティングが鍵
思い描いたイメージ通りにキャラクターを体現
本作は、昨今流行りの刺激的な要素が満載のドラマとは違い、“基本に忠実なロマンチックコメディ”を目指した作品だ。制作会社のオ・グァンヒ代表は当初、「戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の現代版」を、脚本家のチョ・ソンヒは「オフィスを舞台にした女性の友情」を描きたいと思っていたという。その要素が絶妙にブレンドされて生み出されたのが本作なのだ。そしてその成功の鍵となったのが、主要人物のキャスティングだった。
オ代表はこう語る。「ロマンチックコメディの場合、俳優の魅力に頼る部分が多いのでキャスティングが本当に重要なのです。特に本作は、4人の人物のすれ違いやそれぞれの関係性が重要になってくるので、配役が大きな悩みでした」。特に懸念されたのがヒロインのヘジン。天然パーマに赤らんだ顔、残念なファッションで登場するため、普通の女優なら尻込みするようなキャラクターだったからだ。だが、第一候補であるファン・ジョンウムが出演を快諾し、難航していた編成や企画の問題が一気に解決できたという。
チョ脚本家はこう言う。「彼女の演技は計算ではなく気持ちで動くので、表現にリアリティがあります。私は台本を書く時、頭の中にセリフが音声化されるのですが、彼女はまさに私が思い描いた通りのトーン、呼吸でヘジンを表現してくれました。1話の放送後すぐに、『へジンを上手に演じてくれて、ありがとう』と、メールを送ったんですよ」。
一方、男性主人公であるソンジュンを演じたパク・ソジュンに関しては、二人とも期待が高かった。「ロマコメの男性主人公は女性視聴者をときめかせなければなりませんが、ソジュンさんはその魅力を十分に持っていました。クールな笑顔には『僕が女性だったら恋愛したい』(笑)と思わせるようなオーラがありましたね」と、オ代表。
チョ脚本家も「以前から一緒に仕事をしたかった人。まだ若いのに“大人の男性”を演じられる数少ない20代の俳優であり、さらに“少年の雰囲気”も兼ね備えている。そこが一番の魅力でした」と言う。パク・ソジュンは常に現場で自分の演技を客観視し、悩みながら役を作っていた。オ代表はそんな姿から “スターではなく俳優として認められたい”という意志を強く感じ、ますます今後が楽しみになったそう。
また、ヘジンに思いを向けるシニョクや、友情と恋の間で揺れるハリのキャスティングも重要だった。シニョクのキャラクターは「ソンジュンと正反対の人物」というところから作られた。チョ脚本家は「お調子者だけど憎めない、さらに愉快な面をプラスした人物として描きたい」と考えた。そんな中で運よく、シニョクの雰囲気に最もぴったりなシウォン(SUPERJUNIOR)と出会えたという。
「シニョクはふざけてばかりいるけど、仕事ではプロであり、心の温かい人物。実はソンジュンよりもイイ男です(笑)。シウォンさんがそんなシニョクをしっかり演じてくれたからこそ、シニョクのキャラクターがたくさんの人から愛されたのだと思います」とオ代表。
また、ハリについては、「ハリは悪女ではありません。初めてコ・ジュニさんに会った時、ハリは家族よりもヘジンのことを思いやる義理堅い女性だよ、と話しました。ハリはドラマの中で最も成長する女性でもあり、コ・ジュニさんはそんなハリをカッコよく演じてくれたと思います」。
オ代は「個性的なキャラクターが多いため、互いの魅力を消し合ってしまうのでは? という心配もあったそう。だが、見事なバランスを見せた俳優たちは、互いの個性を最大限に引き出し、大満足の結果を出したのだ。まさに、ドラマの成功はキャスティングにあり! ぜひ本作で、彼らが生み出した愛と友情の素敵なケミストリーを堪能してほしい。
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