フリーテルがチリでシェア1位! さらに日本メーカーを武器にベトナムのスマホ市場に進出へ

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FREETEL(フリーテル)は、日本で格安スマホや格安SIMの市場拡大に伴って成長を続け、認知度も徐々に上がってきたメーカーブランドだ。

日本のベンチャー企業として起業4年足らずのプラスワン・マーケティングが展開しており、「日本の物作り」を活かして、海外市場にも積極的に進出をはたしているのだ。

同社が11月21日に開催した発表会にて、そうした海外展開について明らかにし、現地の携帯電話会社を通じて販売している南米チリでシェア1位を獲得することが紹介された。


チリではシェア1位も獲得したという


10月には、新たにベトナムでも現地の販売店と提携し、一気に5機種をベトナム全土で発売した。また、すでに14カ国で製品販売をしており、今後も中南米や東南アジアを中心に海外展開を進めるという。

発表会では同社代表取締役社長の増田薫氏が
「日本のメーカーとして日本の物作りを復活させる。タイミングとしては後8年9ヶ月で世界一のスマホメーカーになる。」
との力強い発言もあった。

FREETELは、まだ社員も250人程度だが、11月10日には新たに総額42億円の第三者割当増資を実施し、資本金は65億円になった。
この第三者割当増資についてはほりえもんこと堀江貴文氏も自身のTwitterアカウントにて「すげぇな。下手なスモールIPOよりぜんぜん凄い」( https://twitter.com/takapon_jp/status/796640010694819842 )と高い評価をしている。

もちろん、世界では中国やインドなどの大きな市場で躍進するメーカーが急速に力を付けており、それらと比べるとFREETELはこじんまりとしているかもしれない。
しかし、世界のスマホ市場ではもはや日本のメーカーはシェア争いでは見る影もなく、ソニーですら販売台数は追わない方針となってしまった。

FREETELは、そういった状況の中でも社員の半数以上は開発を担当しているという日本の物作りの良さと、中国などへのアウトソーシングをうまく活用して、どんどん世界に打って出て欲しいところだ。

製品自体も今年5月に発売した「SAMURAI REI 麗」では初の独自ユーザーインターフェース「FREETEL UI」を搭載し、ようやくオリジナリティーの高い製品化の実現も果たしつつある。
FREETEL UIは、毎年のように2.0、3.0とバージョンアップを予定しており、各モデルのハードウェアも品質が上がってきている。

日本での展開も含めて今後のFREETELの動向は、少し長い目で期待して見ていきたいところだ。


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