「激しく生きないと、損だ。」



――松田さんのブログを読んでいると、お芝居が好きだ!という気持ちがひしひしと伝わってきます。

アハハハ。ありがとうございます。

――お芝居のどういう部分に魅力を感じますか?

なんですかねぇ。昔はバキッと答えられていたんですけど、もう僕の生活の一部になっちゃってて、今はどこがって答えられないんですよね。わかっているのは、お芝居ほど悔しさを感じたことはないし、楽しいと思えたものもないということ。うれしいとか悲しいとか悔しいとか思う感情の起伏が一番激しいのが、この仕事をしているときなんです。

――お芝居は、子どもの頃からずっとやりたいと思っていたんですか?

高校生からですね。高2から。それまでは服飾とか美容師とかに興味があって、芸能にはまったく興味なかったんですけど。

――では何がキッカケで?

僕の叔母が、演劇や映画が好きな人で。あるとき、下北沢のザ・スズナリっていう小劇場に舞台を観に行くからと僕を誘ってくれたんです。そこで、役者の深沢 敦さんと杏子さんがプロデュースする『URASUJI』という舞台を観て、衝撃をうけて…その日の感想アンケートに「役者になりたい」って書きました。

――その舞台の何がそんなに「役者になりたい!」と思わせたんでしょう…?

それまでも演劇はけっこう観ていたんですけど、スズナリの劇場があまりに客席と近くて、汗は飛んでくるわ、おつゆは飛んでくるわ(笑)。僕、最前席の真ん中で観ていたんですけど、役者の表情や体温までわかるような、ほんの数センチ先でびっくりするようなことをやっていたのが、あまりに衝撃的だったんですよね。

――ものすごい迫力ですよね。

それまではけっこうゆるやかに人生を送っていたので、「これは激しく生きないと損だな」って思ったんだと思います。今振り返ると。衝動的にお芝居がやりたい!!ってなって、母親に「東京に行く!」って連絡して…。



――行動力があるって素晴らしい。

当時はちょうど高校卒業後の進路を決めるタイミングで、自分の人生、どの方向に進んでいくんだろう?って考えていたんですよね。「ここを逃したら自分の人生、流されるだけだろうな」と思って、一歩踏み出すことができました。

――そのときの決断は、間違ってなかったんですね。

まぁ、僕の決断だけでここまで来ることができたわけではなく、僕がそう決めたときに、背中を押してくれた家族や友人がいたおかげだと思うんですけどね。去年は『URASUJI 2015』の舞台にも立つことができたので、叔母にひとつ恩返しができたかなって。

――松田さんは映像作品への出演も多いですが、やはり舞台は特別だったりしますか?

僕が演劇を離れることは、ないですね。最初に舞台に魅せられて、演劇の世界に入ってきた人間だから。ただ映像の世界を体験したときに、もっとこの中のお芝居を学びたいって思ったのも正直な気持ちです。いろんな作品に出会うためにも、演劇も映像も取り組んでいきたいと思います。



“自分ルール”に縛られて生きてます(笑)



――いろいろな作品が重なって毎日お忙しいと思うのですが、リラックスできる時間というと?

友だちと遊んだり、買い物や飲みに行ったりすることも好きなんですけど、本当にリラックスできるのは、ひとりの時間ですね。映画も観に行くし、ぽっかり時間があいたら、知らない街にふらりと行ってみたりもします。で、ごはんを食べて家に帰ってきて、マツコ・デラックスさんが夜中に徘徊する番組を見ながらお酒飲んだりする時間が好きです。

――お休みの日は、出かけることのほうが多いんですか?

そうですね、わりとアクティブなほうなのかな。平日がオフだったりすると、スーツ姿で出勤している方々を横目に「オレは今日、休みだもんね〜」って心の中でほくそ笑んじゃう感じ(笑)。あ、性格の悪さが出てますかね(笑)。

――(笑)。松田さんはマイペースな性格で、たとえば飲みに誘われても行きたくないものには行かないと、過去のインタビュー記事でお話されているのを読みました。

アハハハ。だから僕、友だちが少ないんです(笑)。

――そんな松田さんが「この人とは仲良くなりたいな」と思うのは、どういう人なんですか?

僕自身が選ぶとか、そんなおこがましいことではなくて、おのずと一番楽なヤツと一緒にいるようになるんだと思います。年齢も職種もバラバラだったりしますし。役者同士でお芝居の話をするのも楽しいんだけど、自分の知らない世界の話を聞くのも好きです。



――過去のインタビューで、自分ルールとして「1日1回、左手で奇数の額を寄付する」とお話されていたんですけど、それは今も続いている習慣ですか?

はい、やっています。奇数っていうのは、5円か11円。その金額にもとくに理由はないんですけど。

――「左手で」というのは?

僕が左利きで、何となく左手のほうが好きだから。おさい銭を入れるときも、絶対左手。そういう願掛けが多いんですよね。縛りの多い人生を送ってます(笑)。

――他にはどんな縛りがあるんですか?

出かけるときは「ガスOK、電気大丈夫かな、エアコン消したでしょ」とかいろいろ確認してから家を出るんですけど、それでも心配になって、もう1回家に入って確かめちゃうんですよ。だからその不安を払拭するために、ドアノブを必ず9回、ガタガタガタッて回します。

――なぜ9回も…(笑)。

奇数が好きなんです。理由はないけど9が一番好き。偶数はあんまり好きじゃない。

――ご実家にいる頃からの習慣なんですか?

いえ、高校生の頃はもっと楽に生きていました(笑)。いつのまにか、自分ルールができていたんですよねぇ。あ、あと、劇場に入ったら絶対に手を合わせないと、本番を迎えられないです。もし手を合わせるのを忘れたら…? 心の中がざわついちゃうと思う(笑)。

――劇場では、どこに手を合わせるんですか?

神棚です。だいたいの劇場に神棚があるので。ないときは、ステージに向かって手を合わせます。まぁそういう自分ルールが、探せばいっぱいあるんですよね。

――それって、どんどん増えてるんですか?

増えたり減ったり、ですね。自分でもあんまり意識してないくらい細かいものまであるので、そのほかの自分ルールについては、またいつか。小出しにしていきます!(笑)



【プロフィール】
松田 凌(まつだ・りょう)/1991年9月13日生まれ。兵庫県出身。A型。2012年、ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇で初主演デビュー。同年、『メサイア-銅ノ章‐』『ZIPZNGパイレーツ』でも主演を務め、2013年にはテレビドラマ『仮面ライダー鎧武』に城乃内秀保/仮面ライダーグリドン役で出演。2016年前半は舞台『パラノイア★サーカス』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、ドラマ『ニーチェ先生』に出演し、映画『ライチ☆光クラブ』も公開。9月には、舞台『瞑るおおかみ黒き鴨』への出演が控えている。
【ブログ】http://ameblo.jp/matsuda-ryo/


S__6685023
【舞台情報】

▼公演タイトル
舞台「曇天に笑う」

▼公演スケジュール
【東京】2016年5月27日(金)〜6月5日(日)
@天王洲銀河劇場
【大阪】2016年6月10日(金)〜6月11日(土)
@梅田芸術劇場

▼詳細は下記にアクセス!
http://www.vap.co.jp/dontenniwarau/theater/

■この記事を読んだ人にオススメ!
あの曇天三兄弟が帰ってくる!! 舞台『曇天に笑う』出演 玉城裕規インタビュー
2.5次元舞台で活躍中 河原田巧也を読み解くキーワードは「安定」!?
舞台『K』第二章-AROUSAL OF KING- 松田凌&荒牧慶彦対談「約束を果たすときが来た」


★★松田凌さんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント★★

今回インタビューさせていただいた、松田さんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:5月18日(水)12:00〜5月24日(火)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年5月25日(水)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月25日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月29日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

■キャンペーン規約
・複数回応募されても当選確率は上がりません。
・商品発送先は日本国内のみです。
・応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
・応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
・商品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
・本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
・個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。