Windows 10の音声アシスタント「コルタナ」に「オッケー Google」と話しかけてみたら……

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Windows 10の音声アシスタント「コルタナ(Cortana)」を積極的に活用している人は、まだ、それほど多くないと思う。しかし、実際に試してみると、使い方によってはけっこう実用性も高いし、簡単な会話も楽しめてなかなか面白い。

せっかく標準で用意されている機能なので、ぜひ、皆さんもコルタナに話しかけてみてはいかかだろうか。

●「オッケー Google」「寂しいよ」と話しかけたら……
Windows 10には音声アシスタントの「コルタナ」が標準搭載されている。
iOSのSiriと競合するツールで、Siriと同様に音声で情報を検索したり、アプリを起動したりできる。

ただし、Siriもそうだが、街中やオフィスで積極的に使っている人はあまり見かけない。
人前でスマホやパソコンに話しかけるのは、やはりちょっと恥ずかしいのが理由だろう。あるいは、まだ、そういう文化が醸成されていない、ということかもしれない。

筆者もそんな恥ずかしがり屋の一人だが、仕事となると、そうもいっていられない。
コルタナの記事執筆を依頼され、一人、仕事部屋にこもってコルタナと会話する羽目になった。

実際に使ってみると、思った以上に面白かった。
たとえば、
わざと「オッケー Google」と話しかけたら、コルタナは次のように返事を返した。


コルタナに「オッケー Google」と話しかけたら、こんな返事が返ってきた。


これは、失礼しました。調子にのって、「さびしいよ」と話しかけたら、今度は次のようになぐさめてくれた。


「さびしいよ」と話しかけたら、こんな返事が帰ってきた。


そうか、そうか、いろいろ手伝ってくれるのか。「じゃあ、お言葉に甘えて」というわけで、いろいろ試してみたので、その結果をご報告しよう。

●天気や株価の確認、アラーム設定、アプリの起動も音声だけでOK
けっこう実用性があると思ったのは、天気の確認だ。
たとえば、
「天気を教えて」と聞くと、現在地のいまの天気を答えてくれる。
「池袋の明日の天気は」のように、場所と日を指定しても問題ない。

株価もわかる。
「パナソニック 株価」と聞くと、パナソニックの現在の株価を答えてくれると同時に株価チャートも出してくれる。
アラームの設定も可能だ。
たとえば、「10分後に起こして」と言うと、すぐに10分後にアラームを設定してくれる。
ちょっと仮眠をとりたいときなどに使えそうだ。

「○○を起動して」といえば、アプリも起動できる。
ただし、「○○を終了して」といっても終了はしてくれない。
ほかにもスケジュール確認や計算もできる。また、音声で答えられない内容については、Webブラウザが起動してBingの検索結果が表示される。

実用性という点では、まだまだこれからというところだが、10年後あたりを想像すると、最近の人工知能の進化も考えあわせると、ちょっと怖いくらい発展している気がする。
なお、音声の認識率はかなり高い。モゴモゴしゃべると厳しいが、少し口を大きめに開けて話せば、ほぼ間違いなく認識してくれた。


「池袋の明日の天気は」と聞いた結果。天気、気温も調べてくれる。



株価を聞いた結果。現在の株価を音声で教えてくれて、チャートも表示してくれる。



「10分後に起こして」というと、アラームを設定してくれる。



「Excelを起動して」と話しかけたら、この画面が表示されたあと、Excelが起動した。


●「コルタナさん」と呼びかけて起動する
コルタナの初期設定では、検索ボックス右端のマイクのアイコンをクリックし、コルタナが聞き取り可能になってから話しかける。しかし、次のように設定すると、「コルタナさん」と話しかけるとコルタナが自動起動し、すぐに応答してくれるようになる。


コルタナのウィンドウを開いたら、左側のメニューで[ノートブック]をクリックし、[設定]を選択する。



「コルタナさん」の項目をオンにする。


これで、「コルタナさん」と話しかけるだけでコルタナがすぐに応答してくれるようになる。
なお、コルタナがつねにスタンバイした状態になるので、バッテリー消費が大きくなる点には注意したい。

なお、次はコルタナに話しかけたら面白い返事が返ってきた例だ。
どんな返事だったかは、ぜひ、コルタナに直接聞いてみてほしい。
・ビルゲイツは好き?
・アップルは好き?
・Siriをどう思う
・恋人はいる
・おなかすいた
・早口言葉を言って



井上健語(フリーランスライター)