黒バックのOfficeが使えない? 新機能が自動更新されないパッケージ版はお得じゃない
最新のOfficeを利用していると、いつのまにか新しい機能が増えている。
つい最近も、黒いテーマが追加され、個人的には文字が見やすくなったと喜んでいる。
ところが、同じOfficeを利用しているのに、機能が増えないユーザーもいるのだ。
今回は、その理由を説明しよう。
●自動的に機能が増えるOffice PremiumとOffice 365 Solo
筆者は、マイクロソフトのOfficeはクラウド版「Office 365 Solo」を利用している。
クラウド版「Office 365 Solo」は、毎月、利用料を支払って利用するタイプである。
「Office 365 Solo」は、つねに最新のOfficeが利用できる。つい最近も機能が追加されている。
たとえば、
新しいテーマとして「黒」が追加され、[名前をつけて保存]の画面も変化した。
最新のOfficeでは、テーマに「黒」が追加されて、Officeのウィンドウ全体を黒基調にできる。
[名前をつけて保存]の画面。右上にファイル名とファイルの種類を指定するボックスが追加された。
このように、クラウド版のOfficeは、自動的に機能が追加される。
したがってユーザーは利用しながら、その姿をどんどん変えていくOfficeが使えるのだ。
同様に、自動的に機能が更新されるOfficeがもう1つある。「Office Premium」搭載のパソコンにプレインストールされているOfficeだ。
こちらも、そのパソコンを利用しつづけるかぎり、Officeは自動的に更新される。なお、追加された機能は、[ファイル]タブ→[アカウント]の画面で[新機能]ボタンをクリックすれば確認できる。
[ファイル]タブ→[アカウント]の画面で[新機能]ボタンをクリックすると、最近インストールされた機能を確認できる。
[詳細を表示]をクリックすれば、Webサイトが開いて、更新された機能の詳細を確認できる。
●パッケージ版Office 2016は自動的に更新されない
ところが、自動的に更新されないOfficeもある。それが、パッケージ版のOffice 2016だ。
以下は、マイクロソフトのOffice製品ラインアップのページである。
右側にある
「Office Professional 2016」
「Office Home & Business 2016」
「Office Personal 2016」
この3つがパッケージ版だが、「常に最新バージョンへのアップグレード」の項目にはチェックがない。
マイクロソフトのOffice製品ラインアップのページ。パッケージ版では、「常に最新バージョンへのアップグレード」の項目がチェックされていない
つまり、パッケージ版の3つについては、購入時から機能は変化しないのだ。
セキュリティ更新などのプログラムは提供されるはずだが、前述の黒のテーマや[名前を付けて保存]の画面は利用できないということになる。
また、よく見ると、パッケージ版には「2016」のバージョン表記があるが、「Office 365 Solo」と「Office Premium」には「2016」は付いていない。
これは、「Office 365 Solo」と「Office Premium」では、自動的に更新されてどんどん機能が変化するからだろう。
一方、パッケージ版は機能が変化しないので、2016というバージョンが明記されているのだと思われる。
したがって、今後、同じOffice 2016を利用していても、人によって機能や見た目が異なる可能性が出てくる。
特にパッケージ版を利用する人は注意が必要だ。
自分が最新のOffice 2016を利用していると思っていても、相手が「Office 365 Solo」や「Office Premium」版Officeを利用していれば、バージョンが異なり、操作や機能などの認識で話が食い違うことが起きるかもしれないからだ。
こう見てくると、やはりパッケージ版のOfficeは、もはや時代遅れなのかもしれない。
少なくとも、マイクロソフトがどちらに力を注いでいるかは明白だろう。
・ PC向けOffice 製品ラインアップ
・Office 365 Solo
井上健語(フリーランスライター)
つい最近も、黒いテーマが追加され、個人的には文字が見やすくなったと喜んでいる。
ところが、同じOfficeを利用しているのに、機能が増えないユーザーもいるのだ。
今回は、その理由を説明しよう。
●自動的に機能が増えるOffice PremiumとOffice 365 Solo
筆者は、マイクロソフトのOfficeはクラウド版「Office 365 Solo」を利用している。
クラウド版「Office 365 Solo」は、毎月、利用料を支払って利用するタイプである。
「Office 365 Solo」は、つねに最新のOfficeが利用できる。つい最近も機能が追加されている。
たとえば、
新しいテーマとして「黒」が追加され、[名前をつけて保存]の画面も変化した。
最新のOfficeでは、テーマに「黒」が追加されて、Officeのウィンドウ全体を黒基調にできる。
[名前をつけて保存]の画面。右上にファイル名とファイルの種類を指定するボックスが追加された。
このように、クラウド版のOfficeは、自動的に機能が追加される。
したがってユーザーは利用しながら、その姿をどんどん変えていくOfficeが使えるのだ。
同様に、自動的に機能が更新されるOfficeがもう1つある。「Office Premium」搭載のパソコンにプレインストールされているOfficeだ。
こちらも、そのパソコンを利用しつづけるかぎり、Officeは自動的に更新される。なお、追加された機能は、[ファイル]タブ→[アカウント]の画面で[新機能]ボタンをクリックすれば確認できる。
[ファイル]タブ→[アカウント]の画面で[新機能]ボタンをクリックすると、最近インストールされた機能を確認できる。
[詳細を表示]をクリックすれば、Webサイトが開いて、更新された機能の詳細を確認できる。
●パッケージ版Office 2016は自動的に更新されない
ところが、自動的に更新されないOfficeもある。それが、パッケージ版のOffice 2016だ。
以下は、マイクロソフトのOffice製品ラインアップのページである。
右側にある
「Office Professional 2016」
「Office Home & Business 2016」
「Office Personal 2016」
この3つがパッケージ版だが、「常に最新バージョンへのアップグレード」の項目にはチェックがない。
マイクロソフトのOffice製品ラインアップのページ。パッケージ版では、「常に最新バージョンへのアップグレード」の項目がチェックされていない
つまり、パッケージ版の3つについては、購入時から機能は変化しないのだ。
セキュリティ更新などのプログラムは提供されるはずだが、前述の黒のテーマや[名前を付けて保存]の画面は利用できないということになる。
また、よく見ると、パッケージ版には「2016」のバージョン表記があるが、「Office 365 Solo」と「Office Premium」には「2016」は付いていない。
これは、「Office 365 Solo」と「Office Premium」では、自動的に更新されてどんどん機能が変化するからだろう。
一方、パッケージ版は機能が変化しないので、2016というバージョンが明記されているのだと思われる。
したがって、今後、同じOffice 2016を利用していても、人によって機能や見た目が異なる可能性が出てくる。
特にパッケージ版を利用する人は注意が必要だ。
自分が最新のOffice 2016を利用していると思っていても、相手が「Office 365 Solo」や「Office Premium」版Officeを利用していれば、バージョンが異なり、操作や機能などの認識で話が食い違うことが起きるかもしれないからだ。
こう見てくると、やはりパッケージ版のOfficeは、もはや時代遅れなのかもしれない。
少なくとも、マイクロソフトがどちらに力を注いでいるかは明白だろう。
・ PC向けOffice 製品ラインアップ
・Office 365 Solo
井上健語(フリーランスライター)