私が妊娠してから中絶を決断するまで
中絶は女性の心を深く傷つけます。それゆえ周囲にはその事実を話さず、一人で中絶のつらさと戦っている人もいるでしょう。中絶を決断するまでの経緯について、社会人の女性に聞いてみました。
■相手が出産を望まなかった
・「友達の話。妊娠をしたけど、そのとき付き合っていた人が下ろしてほしいと言ったので、諦めた。元彼さんは友達の両親にも謝ったらしい」（26歳／医療・福祉／専門職）
・「妊娠しましたが、彼から結婚は考えられないと言われて中絶するか悩んでいました。妊娠2カ月で流産したので、その決断をする前に解決して済みましたが、中絶だけはしなくて本当に良かったと思っています」（28歳／小売店／秘書・アシスタント職）
相手の裏切りは、愛する人の子どもを身ごもったときの幸せを一瞬にして破壊してしまいます。彼との末永い未来を考えるなら、お互いに大人としての責任ある行動をとること、覚悟を決めることも必要です。
■子どもを育てられる状況ではなかった
・「大学に通っているときに子どもができて、彼と色々話し合った結果、まだ産めないので中絶した」（28歳／ソフトウェア／技術職）
・「高校の頃、友人が妊娠したが一応進学校だったし受験も控えていたので妊娠発覚から1カ月もしないうちに中絶していた」（28歳／食品・飲料／販売職・サービス系）
まだ出産や子育てをするときではないと判断し、中絶に踏み切ったという人もいます。特に学生の妊娠は、その後の二人の人生を大きく変えてしまいます。無責任な性交渉は避けるべきでしょう。
■本当は中絶したくなかったのに
・「風疹にかかり、泣く泣く下ろした人がいた」（28歳／団体・公益法人・官公庁／事務系専門職）
・「女友達が結婚予定だった彼氏と破局、その後妊娠が発覚し、育てられないので仕方なく……という話を聞いた。元カレの方は何も知らないらしく、かなり腹立たしかった」（25歳／食品・飲料／専門職）
病気や離別などで、どうしても中絶せざるを得ない場合もあります。特に幼少期にかかっておいた方がいいと言われる病気にまだかかっていない人は注意が必要です。また、妊娠前までに体の不調はしっかりとケアしておいた方がいいでしょう。
■不特定多数の交際は要注意
・「友人が複数人と関係を持って妊娠。相手がわからなかったけど、彼氏とは結婚したくなかったらしく、他の人に費用を出してもらって中絶手術しました」（33歳／建設・土木／営業職）
・「独身だと思って付き合っていたのに、実は既婚者だった。子どもができたが赤ちゃんと相手をいっぺんになくした友達」（33歳／商社・卸／事務系専門職）
複数人と交際している人は必然的に妊娠のリスクも高くなります。また、相手が自分以外の人と関係を持っている場合も、相手にとっては望まない妊娠となってしまうこともあるでしょう。
■終わりに
人工妊娠中絶の件数は年々、減少傾向にあるとされていますが、出生数も少なくなっているので、一概に減っているとは言えないようです。やむを得ない事情がある場合は別として、後悔を一生背負っていくことのないよう、責任ある行動を心がけましょう。
（ファナティック）
※『マイナビウーマン』にて2016年1月にWebアンケート。有効回答数209件（21歳〜34歳の働く女性）
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