厳しい寒さで農水産品に被害  関係者が悲鳴/台湾

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(台北 25日 中央社)寒波の影響により台湾各地で気温が下がり、養殖魚や果物など農水産品に被害が出ている。養殖魚のサバヒーは台南市七股でほぼ全滅とされたほか、高雄市弥陀区だけで1億5000万台湾元(約5億3000万円)の損失が発生した。

行政院(内閣)農業委員会によると、中南部の雲林、嘉義両県、台南、高雄両市でサバヒーやハマグリに被害が発生。農作物では高山茶やナシ、ナツメ、レンブなどにも影響が出た。被害はさらに広がる恐れがあり、屏東県では農業関係者らに注意を呼びかけている。

弥陀区漁会(漁協)の林子清総幹事は、同地区の養殖池は水深が深く、水温が下がりにくいとされていたとしながらも、多くのサバヒーが死んだと肩を落とす。漁業関係者は生き残った魚の出荷作業に追われたが産量の減少は必至で、「苦労が水の泡になった」と顔をゆがめた。

(王淑芬、楊淑閔/編集:齊藤啓介)