こんなに美味しいの!? “雑草”を優雅に楽しむ「雑草ナイト in お台場」開催
雑草ナイト㏌お台場〜雑草が地球を救う! 食料問題を一掃! 自給率200%実現へ! キックオフ・パーティーナイト〜
最上級の美食であり、最高の健康食である雑草。
世界の食糧問題さえも解決するかもしれないこの食べ物をもっと普及させ、みんなが当たり前のように食べることができる知識を広めたい……。
そんなアツい願いのもとに、お台場・東京カルチャーカルチャーで「雑草ナイト」が開かれました。
本日の登壇者は、インフルエンサータレントブロガー兼ワインソムリエのしのはらゆうやさん。
そして、小学生で起業した経験があるITコンサルタントでもあり、「雑草ソムリエ協会」会長の市村よしなりさん。 (ちなみに、しのはらさんは「雑草ソムリエ協会」の副会長でもあります)
<>左)しのはらさん 右)市村さん
市村さんは、お父さんの事業経営失敗により一家で夜逃げを経験。その際、標高1000m以上の山のてっぺんまで逃げ、そこに自宅を構えたそうです。
そして、山を開墾して畑を作るまで2年ほどの間は、雑草を食べて暮らしていたのだとか!
今回のイベントに先駆けて六本木の公園で雑草を採取していたら、四つ葉のクローバーを発見したそう。四つ葉が存在する確率は、約1万分の1とか。
イベント当日は7月22日。この日を雑草記念日とする認定式が行われました。認定式は、しのはらさんが市村さんにインタビューをしながら進められていきます。
(現在、日本記念日協会に「雑草の日」を申請中。正式に受理された時には改めて記念日のお祝いパーティーを開催予定です)
市村さん主催の「雑草を採る会」に、しのはらさんが潜入した際のエピソードも語られました。
しのはら まずは「雑草協会を作ろう、雑草を食べることを広めよう」と思った理由から教えてください。
市村 父が会社を21社潰してしまい、一家で8億円の借金を背負ったことがありました。その時に家族で山に逃げたんです。
食べ物や飲み物がないので、始めのころは雨水を飲んで、雑草を食べていました。雑草はその時に初めて食べたのですが、美味しいものだなと思いました。
雑草って、食べられるものが多いんですよ。薬草や化粧品として使われているような薬効にすぐれているものもあります。中には毒を持つものもあるので、危ないものを避ける情報をシェアするために雑草ソムリエ協会を作りました。
しのはら ちなみに、雑草採りをしているところに伺ったのは六本木の公園でしたけれど、犬のおしっことか衛生的には大丈夫ですか?
市村 自然のなかにある、有機農法だと考えてください! 農薬を使っていないからむしろ安全ですよ。
(このとき、会場は一瞬の衝撃の後、「確かに……!」という空気に包まれました)
あれも、これも食べられる! 美味しい雑草はこれだ!食べることができる雑草も紹介されました。しのはらさんが初めて食べたのはクローバー(シロツメクサ)だそう。
初心者でもチャレンジしやすい雑草を教えていただきました。
クローバー(シロツメクサ)「雑草初心者がまず食べるなら、クローバー」だそう。元々は外来種でしたが、日本にはまず北海道に梱包材用の植物として入ってきて、そこから全国に広がりました。
昔は壊れ物を包むあのプチプチがなかったので、シロツメクサを敷き詰めていたそうです。
沸かしたお湯に塩を入れて2、3分ゆがいた後、水にさらして食べるのがオススメ。スープや、今の季節はそうめんに入れるのも良い。ちょっとほろ苦くて美味しい。
オオバコクローバーがあるところには、大体一緒に生えているという雑草。やや苦みもあるものの、天ぷらにしたりサラダにしてマヨネーズをかけたりすると気にならない程度。
初夏から秋が旬のため、今が一番美味しい季節。
豪華「雑草プレート」を実食。雑草がこんなに美味しいなんて……この日のために特別に作られた、雑草プレートも食べることができました。雑草からできていると思えないほど、豪華です!
<>雑草プレート三種の盛り合わせ
<雑草プレート三種の盛り合わせ>
アシタバと桜えびのかき揚げオカヒジキとにんにく味噌のおにぎりツルムラサキと油揚げのおひたし開演前に一瞬で売り切れてしまうほどの人気で、実際に食べた人からは以下のような感想が聞けました。
「思っていたよりも苦くない」
「実際に料理になっているのを見ると、自分でも調理できそうだと思う」
「昔、ツルムラサキの料理を田舎で食べたことがあり、懐かしい」
バイオリン演奏が流れる中、テリー植田さんも加わり後半はトークショー形式で進んでいきます。
ソムリエ資格を持つしのはらさんが、今日のために雑草に合うものを選んだというワインもふるまわれました。なんと、テイスティング本数は500本に及んだそう。
今回選ばれた白ワインはドメールリオン(2010)、赤ワインはシャトー・ジスクール(2011)。
ドメールリオン(2010)は少しクセのある雑草とともに楽しむことを考慮して、口をさっぱりとリセットさせることを重視して選んだそう。
実際に飲んでみると、きりっとした中に爽やかなフルーティーさが感じられ、後味にふわっと甘みを感じるような味わいでした。
赤ワインのシャトー・ジスクール(2011)は格付けでも有名なワイン。ヴィンテージなので果実味は薄く、その分香りがばつぐんでした。
湿度を感じるような、野趣味のある味わい。かなり苦めの雑草でも合いそうです。
なお、市村さんが主催している雑草ソムリエ協会では、今だけの特典として協会費が無料になるキャンペーンを開催中。
雑草を採取するイベントの無料券や、雑草ソムリエ3級資格の試験料無料キャンペーンも行っているそうので、雑草が気になるかたはチェック!
音楽とワイン、雑草とのコラボレーションという素敵な時間を過ごし、雑草への興味がむくむくと湧いてきました……。(何より美味しい!)
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(取材/小松田久美)
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