JJCCオフィシャルブログより

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 最近のK-POP業界で話題といえば、JJCCがデビュー1周年を迎えたことくらいというほどホットなトピックスがない。

 しかし、この韓国人3人(シムバ、イコ、サンチョン)と米国・ロサンゼルス出身の在米韓国人1人(エディ)、オーストラリア国籍の中国人1人(プリンスマック)で構成されたJJCC、正式名称は「Jackiechan Joint Culture」といい、あの香港出身のアクション俳優、ジャッキー・チェンがプロデュースしたということで話題になっている。

鳴り物入りでデビューしたものの…

 デビューが発表された2014年にも「なぜ?」と思ったものだが、今年の5月18日〜20日には日本は新大久保にてショーケースを開催。これがまた、盛況だったそう。でも、スケール感がイチイチおかしい。新大久保でのショーケースなんて地下アイドルのようだし、韓国でもゲリラライブを精力的に開催! というが、会場をひとつも押さえられないのか!? と思わずツッコミたくなる人は多かったことだろう。

 だが、デビュー時にはジャッキーが自家用ジェットでメンバーを香港までご招待したらしい。まぁ、金なんぞたんまりあるジャッキーにしてみれば、自家用ジェットなんぞ屁でもないのだろうが、その“鳴り物入りでデビューした後の活動のショッパさ”のギャップはいかがなものか、と。

 日本でも「オワコン」だの言われてはいるものの、未だ(一部では)K-POP人気は根強くあり、ほかのアジア圏でも同様に人気はある、けれど、安易に「韓国のみならず、中華圏でも売れるハズ!」という狙いで中国人メンバーを入れても、SUPER JUNIORのハンギョン、EXOのクリス&ルハンを見るように事務所側では脱退の末訴訟、そしてファン側は悲しみの末離反といういい結果は残っていないように思うのだが……。

 最近のジャッキー・チェンはかなり親韓発言が多く、嫌日・嫌台発言も大らかに垂れ流しているので、このJJCCのデビューが発表された際には、香港・台湾のメディアの反応は「まさに老害」「関係ない」とかことごとく冷ややかだったし、ジャッキーファンの日本人からも「最近どうしちゃったの?」とか「やっぱりアクションで頭を打ちすぎてどっかおかしくなっちゃったのかな……」など応援するより心配する声が多数寄せられた。ご機嫌なのは本人ばかり(とその関係者のジャッキー・チェン・グループ・コリアの重役たち?)という“裸の王様”状態なのだ。

 投資対象としてのK-POPグループプロデュースだったのかもしれないが、かつて日本にも展開していた香港式ファーストフード『Jacike's Kitchen』のようにJJCCもひっそりと解散していた……なんてことにならいないといいのだが。

(文/ヨコヤマユーコ)