自分が書いた感想文を音読 実は厳しい?自転車講習、その内容とは
2015年6月から改正道路交通法が施行され、取り締まりが強化された自転車。危険運転をくり返すと、「自転車運転者講習」の受講が義務づけられます。実はこの講習、座ってれば良いようなものでは全くなく、意外と厳しいようです。
いきなり小テスト、その理由は
2015年6月1日から改正道路交通法が施行され、危険なルール違反を繰り返す自転車利用者に対し、「自転車運転者講習」の受講が義務づけられました。具体的には、3年以内に2回以上の危険行為を繰り返すと、講習を受講せねばなりません。講習料は5700円となかなか高額。だからといって受講命令を無視すると5万円以下の罰金です。
では、その講習の内容とは、どういったものなのでしょうか。
警察庁交通局の資料によると、講習の所要時間は約3時間。このあいだに交通ルールはもちろん、犯しやすい間違いや自転車利用者の責任について、さらには自転車事故の被害者やその遺族の体験談といった座学がみっちり盛り込まれています。
しかし、ただ単純に講習を受けるだけではありません。カリキュラムでは、最初に講習そのものについての説明を受けたのち、講習の前に、なんといきなり小テストです。
「まだ講習を受けてないのにテストされても」と思うかもしれませんが、警察庁の交通企画課安全係によると、最初にテストをすることで受講者自身がどれだけ交通ルールを理解しているのか、あるいは理解していないのかを確認できるとのこと。そしてこの小テストの結果を踏まえ、受講者が正しく理解していない部分を中心に講習を行うのだそうです。
その後は先に書いたとおり、自転車の交通ルールなどについての講習がたっぷり。しかし、「もうテストはやったし、あとはボンヤリ聞いてればいいや」などと思ってはいけません。講習がひと通り終わったあとに、2回目の小テストが待っています。
その目的は、講習を通してきちんと学べたのか確認するため。そして2回目の小テストの結果、まだ理解度が不十分だった点についてもう一度、説明が行われます。ただ小テストの結果が悪かったからといって、再度、講習の受講が求められることはないそうです。
自分が書いた感想文を、自分の口から発表
しかし、2回の小テストと座学で全て終わり、というわけではありません。最後の最後に講習の総括として、ある“関門”が待ち受けています。感想文を書き、内容を講習の場で、自分の口から発表しなくてはなりません。
受講者はおよそ3時間にわたって学んできた内容について、気付いた事項や安全運転への心構えを文章で、A4サイズの紙1枚にまとめます。それを発表し、講師がその内容について講評。それでカリキュラムが終了する形です。文字数の指定はないそうですが先述の通り、自らの口で発表する必要があります。
安全運転を日々心がけることが第一なのはもちろんですが、「講習になっても座って話を聞いていれば良いんじゃないの」というのは“考えが甘い”といえるでしょう。
ちなみに警視庁の交通企画課安全係によると、「自転車運転者講習受講命令書」の交付にあたり、受講者に出頭を求めるほか、警察官が直接赴く場合もありえるそうです。

