オートバイの駐車違反の取り締まりを行う駐車監視員(撮影:吉川忠行)

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改正道路交通法が施行された1日、民間に委託された「駐車監視員」による駐車違反の取り締まりが始まった。

 駐車監視員は、警察から委託された警備会社などの「放置車両確認機関」に所属し、2人1組で違反車両の確認や標章の取り付けなど、取り締まりを行う。ただし、違反金の徴収は行わない。都道府県の公安委員会が実施する講習を受講し、認定試験に合格した民間人だが、身分は「みなし公務員」で、公務員と同等の守秘義務などを負う。違反を免れようと金品を渡すと贈収賄が成立する。

 都内では千代田区や新宿区など、12区43署で民間委託が行われた。港区の六本木交差点から東京タワー方面に向かう外苑東通りの一部では、午前8時すぎから取り締まりが実施されたが、この日の改正道交法の施行を知ってか、路上駐車はほとんどなかった。

 また、今回の道交法の改正では、オートバイに対する駐車違反の取り締まりも強化された。付近のビル管理人によると、この通りの歩道には、3年ほど放置されているバイクもあり、横倒しになることが度々あったという。「小学校の通学路だから、ガソリンが漏れたら大変だよ」と心配する。相談を受けた駐車監視員が、放置バイクの取り締まりを行う姿が見られた。【了】

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警察庁(新たな違法駐車対策について)