4月1日、セリエA第32節が行われ、降格危機に瀕しているレッチェがホーム、ビア・デル・マーレ・スタジアムでミランを破った。決してエイプリルフールではない。ミランは当然のように今回のアウェイ・ゲームでも勝ち点3を持ち帰るつもりだったはずが、後半9分、レッチェFWコナンの古典的カウンターアタックからの一発によもやの敗戦。ミランが抱いていた希望の灯火は消えたのだ。もはやインテルから2位を死守することを考えねばならない事態で、チャンピオンズ・リーグではリヨンの脅威に怯えなければならない。

 この試合でターンオーバーを敢行したアンチェロッティ監督は大胆にも6人もの先発を入れ替えた。DFではマルディーニがシミッチ、ヤンクロフスキーとフル出場し、中盤ではアンブロジーニとヴォゲルを起用した。攻撃でもルイ・コスタをFWアモローゾとFWジラルディーノのコンビと組ませた。FWブチニッチを中心にミランへプレッシャーをかけつづけたレッチェは、GKシチニャーノの攻守もあり優位に試合を進めた。焦るアンチェロッティ監督はインザーギ、カフー、セードルフを投入するが、ミランの守備は随所で宙をさまよいつづけ、熱を帯びたレッチェのプレーの前に沈んだ。