皇位継承などについて記した自身の著書を手に会見する竹田恒泰さん(撮影:吉川忠行)

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旧皇族・竹田家出身の竹田恒泰さん(30)が17日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、女系天皇について「駄目なものは駄目」と訴えた。

 竹田さんは「女系が悪いと言っているのでなく、2000年もの間、大切に男系を続けてきた天皇家にはふさわしくない」と主張。「男系を守らなければいけないという合理的な理由はないかもしれない。しかし、男系に継承されてきた世界最古の家だから、という理由で十分」と自身の考えを語った。

 海外メディアからは「天皇家の先祖は女神である天照大神とされるが、では男性にしかないY遺伝子はどこから来たのか」という質問が飛んだ。竹田さんは「神話上の神なので、遺伝子を持っていたかわからない。それよりも、なぜかはわからないが、古代から男性の子孫こそが血の継承者だと考えられてきたことが重要。理屈ではなく伝統、文化だ」と説明した。

 竹田家は敗戦時までは「竹田宮」として宮家の地位にあった。竹田さんの曽祖父が明治天皇の第六皇女、昌子内親王と結婚しており、竹田さんは明治天皇の玄孫(孫の孫)にあたる。父は日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長。【了】