国際シンポジウムでネット・ジャーナリズムについて語る「オーマイニュース」のオ・ヨンホ代表理事兼代表記者(撮影:徳永裕介)
国際シンポジウム「ネット・ジャーナリズムの可能性」(毎日新聞社主催)が7日、東京都千代田区の学術総合センターで開かれ、約250人(主催者発表)の聴衆が訪れた。

 シンポジウムは、毎日新聞社がマイクロソフト社と提携して運営する「MSN毎日インタラクティブ」が一周年を迎えたことを記念して開催され、パネルディスカッションなどが行われた。

 韓国のネット新聞「オーマイニュース」のオ・ヨンホ代表理事兼代表記者は、「『オーマイニュース』は歴史的必然性があったと思う。韓国では保守的な新聞が多いが、ジャーナリストが自分の命を惜しむあまり、市民が犠牲になった歴史がある。韓国では市民によるニュースが読みたいという欲求があった」と分析した。

 MSN毎日インタラクティブの糟谷雅章編集長は個人的な意見と断った上で、「新聞社が『日本の将来をこういうふうにしましょう』とやるのはちょっとおこがましすぎるのではないか。いろいろな人がさまざまな意見を載せて、読んだ人が考えてくれればいい」と語り、「毎日新聞のサイトだから毎日新聞の記事を載せなくちゃいけないという道理ではなく、市民記者のニュースも入っていいのではないか」と述べた。【了】