特集・どうなる?新東京タワー(4)
すみだタワーの建設候補は押上・業平橋地区。現在、都市基盤整備の準備が進められている約6.4ヘクタールの「押上・業平橋駅周辺土地区画整理事業」の中核的施設として、新タワー建設が盛り込まれている。
すみだタワーの3つのウリ
2003年3月に、営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線の水天宮−押上間が開通し、従来の東急田園都市線に加え、東武伊勢崎線との相互乗り入れが行われるようになって、同地区の交通の利便性は飛躍的に向上した。羽田・成田両空港からそれぞれ約1時間、東京駅から14分、上野駅から7分。この良好な交通アクセスが、新タワー誘致の第一のウリである。
第二のウリは、周辺部に観光資源の集積があること。浅草(浅草寺・雷門・仲見世通り)、両国(江戸東京博物館・国技館)、上野公園、秋葉原電気街などである。ちなみに、第2回目で紹介した「台東ワールドタワー」とは、隅田川を隔てて直線で約1キロメートルしか離れていない。
第三のウリは、事業主体が明確になっていること。建設予定地は事業主体である東武鉄道の所有地だ。去る2月10日に同区内の曳舟文化センターで行われた「新タワー誘致決起大会」(新タワー誘致推進協議会と墨田区の共催)には約600人が集まり、東武鉄道が新タワーのプレゼンテーションを行った。
今のままでは建てられないが… 〜航空法という壁を壊す〜
すみだタワーの高さは約610メートル。地上350メートルと450メートルに展望ロビーと特別展望ロビーを設置する予定(イメージ図は比較表参照)。商業施設やレストランも設ける計画で、建設費は概算で約500億円と見込んでいる。
すみだタワーの建設予定地域は、羽田空港の飛行ルートにあたり、航空法上の高さ規制がある。このため、現時点では610メートルの新タワーを建設することはできない。だが、国土交通省が4月に、この地域を含む2地域で、航空法の高さ制限を緩和する予定になっているので、タワー建設に支障はなくなることになる。
東武鉄道によれば、すみだタワーの「基本理念」は、「活力あるまちづくり」と「時空を越えたランドスケープの創造」。墨田区は、周辺地域の大規模開発と観光タワー事業との相乗効果に大きな期待を寄せている。(つづく)
■バックナンバー
第1回(新タワーは要らない?)
第2回(台東区・隅田公園周辺)
第3回(足立区・東六月と舎人)
第5回(豊島区・池袋)
第6回(埼玉県・さいたま新都心)
最終回(まとめ)
■関連記事
新東京タワー、墨田区に決定(2006/3/31)
新タワー、本当に墨田で決まり?(2006/3/15)
新東京タワーはどこへ行く(2005/12/22)
すみだタワーの3つのウリ
2003年3月に、営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線の水天宮−押上間が開通し、従来の東急田園都市線に加え、東武伊勢崎線との相互乗り入れが行われるようになって、同地区の交通の利便性は飛躍的に向上した。羽田・成田両空港からそれぞれ約1時間、東京駅から14分、上野駅から7分。この良好な交通アクセスが、新タワー誘致の第一のウリである。
第三のウリは、事業主体が明確になっていること。建設予定地は事業主体である東武鉄道の所有地だ。去る2月10日に同区内の曳舟文化センターで行われた「新タワー誘致決起大会」(新タワー誘致推進協議会と墨田区の共催)には約600人が集まり、東武鉄道が新タワーのプレゼンテーションを行った。
今のままでは建てられないが… 〜航空法という壁を壊す〜
すみだタワーの高さは約610メートル。地上350メートルと450メートルに展望ロビーと特別展望ロビーを設置する予定(イメージ図は比較表参照)。商業施設やレストランも設ける計画で、建設費は概算で約500億円と見込んでいる。
すみだタワーの建設予定地域は、羽田空港の飛行ルートにあたり、航空法上の高さ規制がある。このため、現時点では610メートルの新タワーを建設することはできない。だが、国土交通省が4月に、この地域を含む2地域で、航空法の高さ制限を緩和する予定になっているので、タワー建設に支障はなくなることになる。
東武鉄道によれば、すみだタワーの「基本理念」は、「活力あるまちづくり」と「時空を越えたランドスケープの創造」。墨田区は、周辺地域の大規模開発と観光タワー事業との相乗効果に大きな期待を寄せている。(つづく)
■バックナンバー
第1回(新タワーは要らない?)
第2回(台東区・隅田公園周辺)
第3回(足立区・東六月と舎人)
第5回(豊島区・池袋)
第6回(埼玉県・さいたま新都心)
最終回(まとめ)
■関連記事
新東京タワー、墨田区に決定(2006/3/31)
新タワー、本当に墨田で決まり?(2006/3/15)
新東京タワーはどこへ行く(2005/12/22)