8日の「国会中継 参議院予算委員会質疑」(NHK総合)で、安倍晋三首相が、元読売ジャイアンツ(巨人)の投手であった参議院議員の堀内恒夫氏に対し、「アンチ巨人」を明言する場面があった。

堀内氏は現役時代にエースとして活躍し、通算200勝以上をあげ、チームの12回に及ぶリーグ優勝、9度の日本一に貢献。引退後は巨人の監督を経て、2010年の参議院議員選挙で自由民主党より出馬して、繰り上げ当選を果たした。

堀内氏は、被災地の復興状況について質問するなかで、「私はこれまで野球の世界で人生の大半を過ごしてまいりました。スポーツに支えられ、だからこそ、今の私があるのではないかなと感じております」と語り、国民生活におけるスポーツの重要性を力説した。

これを受け、安倍首相は、被災地でのアスリートの活躍が東京オリンピック誘致を成功に導くきっかけになったと答弁した。続けて「堀内さんが(現役で)活躍していたとき、私はアンチ巨人でございました」と発言すると、委員会室は爆笑に包まれた。

さらに、「堀内さんに私が応援しているチームが痛い目にあって、本当に憎たらしいピッチャーだなと思いながらも、『この人はスゴいな』と思ったのも事実であります」と述べ、堀内氏の功績を称えている。

安倍首相の「アンチ巨人」発言はこれが初めてではない。2013年5月に行われた国民栄誉賞の授与式で、安倍首相は巨人OBである長嶋茂雄氏と松井秀喜氏を前に「アンチ巨人だった」と言い放っているのだ。なお、安倍首相はヤクルトスワローズのファンだという。

その後、民主党参議院議員の小川敏夫氏が、アベノミクスの効果について安倍首相を追及するなかで、「総理は直球勝負とおっしゃいましたが、投げる球、投げる球が毎回ホームランを打たれているような」「大失点にあたるような、大変な貿易赤字を作っておられる」と発言。またもや野球に絡めて、アベノミクスの失敗を指摘してみせたのだ。

この鋭い例えに委員会室はざわめき、「うまいこというな!」という野次も飛んだ。安倍首相本人も愉快そうに笑っていた。

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