ジャカルタ近郊の町で大量のドラッグを焼却処分(画像はmegapolitan.kompas.comのスクリーンショット)

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このほどインドネシア・ジャカルタ近郊のある町で、警察が押収した大量の大麻などを焼却処分した。ところがこの煙を吸ったことにより、付近一帯の住民が頭痛、吐き気を覚え、あるいはハイになってしまったことが伝えられている。

ジャカルタの西に位置するインドネシア・バンテン州のタンゲラン警察は11日、南部のサーポンや空港で大変な量のドラッグを押収したことを発表。さっそく屋外で焼却処分となったが、これが見学者および付近一帯の住民に健康被害を与えていたことを『sciencetimes.com』が報じている。

処分されたドラッグの量については3.3トン、500kg、390kgと情報が錯そうしていたが、正しくは500kgであったとのこと。具体的には末端価格にして約1億2000万円の価値がある大麻、同2億4000万円の価値があるクリスタル・メス(メタンフェタミン)、それにエクスタシー(MDMA)が2,538錠であったという。

その焼却の際にマスクを着用していたのは火をくべた警察官のみ。取り巻いている者、周囲で見学する者、そして近隣住民の中にもマスクで煙を防ごうとした者はおらず、人々は次第に酒に酔ったような気分を訴え始めた。めまい、頭痛、吐き気を覚えた者も多く、一概に“ハイになった”とは言えないという。

ちなみに、大麻収入で栽培や大麻樹脂の製造に雇われている人々の健康被害も問題になっている。ヨーロッパに大変な量の大麻を供給しているアルバニアでは、Lazaretという村の約8分の1の住民(多くが女性、4割は未成年)が中毒症状に苦しめられていると報じられて物議を醸していた。

※ 画像はmegapolitan.kompas.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)