鈴木奈々(26)といえば、おバカキャラでブレイクし、バラエティ番組に引っ張りだこの売れっ子タレント。

 今では本職のモデルよりも、タレントとしてのイメージのほうが強いが、最近ではそのおバカで過激な発言が「共演者を批判し、自分の純粋さをアピールしている」「腹黒い」などとネットでバッシングを受けているのだ。

「確かに鈴木さんは裏表がすごく激しい。とはいえ、それは悪い意味ではなく、実はものすごくマジメで礼儀正しいんです。本番前には必ず共演者の楽屋に挨拶へ行き、入口から直立不動で『おはようございます。今日はよろしくお願いします!』と、体育会系の営業マンよろしく、深々と頭を下げてあいさつする。普段テレビで見るおバカキャラとのギャップに、大半の共演者は驚きとともに『本当はいいコなんだ』と好印象を持ちますね」(テレビ局ディレクター)

 さらにこのディレクターは、鈴木の頭の良さをこう絶賛する。

「おバカキャラといっても、本当にバカならすぐに飽きられるか、トラブルを起こすかして消えてしまいますよ。彼女の場合は毒を吐く際にも『この人ならここまで言っても大丈夫』と相手を見定めているし、クイズ番組で珍妙な答えを書く時も『これ以上だとわざとらしい』とか、適格に場の空気を読むことができる。ヘタな芸人よりもそういった才能には秀でていますよ」

 前述の「共演者を批判」という点に関しても、誤解があるようだ。

「相手が自分と同じバラエティタレントや芸人だった場合には過激な発言をすることもあるから、それが見ようによっては批判と受け取られてしまったのかもしれませんね。ただ、彼女のことだから、ちゃんと番組終わりにフォローは入れているでしょう」(芸能プロマネジャー)

 実はかなり“デキるコ”のようだが、鈴木がそこまでストイックに仕事に向き合う背景にはこんな理由があるとか。

「所属事務所の先輩の小森純の存在ですよ。小森もかつては鈴木と同じようにバラエティ番組に引っ張りだこでしたが、例の“ペニオク騒動”の影響でバッシングを浴び、一気に露出を減らしました。あの件で鈴木は『この業界、いつどうなるのか分からない』とかなりの危機感を持ったようで、『稼げるうちに稼いでおこう』と肝に銘じたそうです」(テレビ関係者)

“バラドル”的ポジションとなった鈴木だけに、自身へのバッシングも逆においしいと思っているのかもしれない。