武藤嘉紀、UAEに敗れ「ふがいなく思っています」
1点のビハインドに、アギーレ監督が最初に交代出場させたのは秘蔵っ子の武藤嘉紀だった。武藤はすぐに躍動を始める。52分、香川真司のパスに抜け出してシュート。これは左に外れるが、54分、今度は酒井高徳のクロスに頭で合わせてUAEゴールを脅かす。60分には武藤、本田圭佑、香川とつないで決定機をつくり、84分には本田からのパスをシュートに持ち込んだ。さらに86分、90分とチャンスに絡むなど、武藤は周囲との連携も改善された姿を見せた。ただ1つ、ゴールはなかった……。
報道陣の前に姿を現した武藤は、代表デビューしたときのように伏し目がちで話した。
「悔しいの一言です。自分は何度もあったチャンスを決めきれなかったので……」
昨年Jリーグにデビューし、そのままの勢いで日本代表にも入った。世間一般から見れば「新人」のはずだ。「思いきりやったけどダメでした」などという台詞が帰ってきてもおかしくない。だが、武藤は自分をそう捉えていない。
「ふがいなく思っています」
まるで責任を1人で背負わなければいけないと思っているかのような表情だ。
「監督からは流れを変えろ、どんどん仕掛けて攻撃を活性化させろといわれました」
だから出場すると、突進し、積極的にシュートも打った。ミドルシュートがアクセントになったのでは、と助け船のような質問に対しても、
「ミドルシュートもフリーで打ったので、決めなければいけなかった……」
と逆に元気がなくなる。
「本当に悔いの残る試合でした」
思わず報道陣が聞く。「固くなった?」
「はい、肩に力が入って……。もっとリラックスして打てれば良かったのですが……」
その責任感故に、武藤は押しつぶされそうになっているように見える。そしてそのプレッシャーに打ち勝とうと、必死で成長しようとしているのだろう。代表チームとはそういうものかもしれない。
【取材・文/山本遼太郎】
「悔しいの一言です。自分は何度もあったチャンスを決めきれなかったので……」
昨年Jリーグにデビューし、そのままの勢いで日本代表にも入った。世間一般から見れば「新人」のはずだ。「思いきりやったけどダメでした」などという台詞が帰ってきてもおかしくない。だが、武藤は自分をそう捉えていない。
「ふがいなく思っています」
まるで責任を1人で背負わなければいけないと思っているかのような表情だ。
「監督からは流れを変えろ、どんどん仕掛けて攻撃を活性化させろといわれました」
だから出場すると、突進し、積極的にシュートも打った。ミドルシュートがアクセントになったのでは、と助け船のような質問に対しても、
「ミドルシュートもフリーで打ったので、決めなければいけなかった……」
と逆に元気がなくなる。
「本当に悔いの残る試合でした」
思わず報道陣が聞く。「固くなった?」
「はい、肩に力が入って……。もっとリラックスして打てれば良かったのですが……」
その責任感故に、武藤は押しつぶされそうになっているように見える。そしてそのプレッシャーに打ち勝とうと、必死で成長しようとしているのだろう。代表チームとはそういうものかもしれない。
【取材・文/山本遼太郎】
▼ UAE戦の先発イレブン
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ ハビエル・アギーレ監督
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 遠藤保仁
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 岡崎慎司
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 乾貴士、吉田麻也
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 吉田麻也
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 吉田麻也,酒井高徳,本田圭佑
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 香川真司
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 香川真司、柴崎岳、本田圭佑、酒井高徳
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 柴崎岳
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 酒井高徳
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 森重真人
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ 川島永嗣
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 長谷部誠
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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