世界にふたつだけの双羊尊が日本で出会う!根津美術館の特別展「動物礼讃」

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今年の干支である羊をモチーフにした芸術品や工芸品はいろいろあるけれど、3000年以上の時空を超えて出会う羊たちが見られるのは、ここだけ!

1月10日(土)から2月22日(日)まで、南青山の根津美術館で開催される特別展「動物礼讃―大英博物館から双羊尊がやってきた!」の目玉は、なんと言っても世界にたったふたつの双羊尊(そうようそん)。これらは古代中国で儀式に使ったとされる器で、両脇に羊の付いた青銅の酒器のこと。現在確認されているのはイギリスの大英博物館と根津美術館の2点だけで、とても希少なものだとか。どちらも紀元前13〜11世紀ごろに、中国の湖南省あたりでつくられたそうで、そのふたつが21世紀の根津美術館で初めて出会うなんて、ちょっと感動的。

このほかにも、京都 泉屋博古館の中国青銅器をはじめ、室町時代の絵画「牡丹猫図 蔵三筆(ぼたんねこず ぞうさんひつ)」や、「鼠短檠(ねずみたんけい)」と呼ばれる江戸時代の灯火具、桃山時代の重要美術品「黄瀬戸獅子香炉(きせとししこうろ)」など、内外の美術館から集められた動物モチーフの美術品約70点を展示。

ミュージアムショップでお土産を買うなら、双羊尊のカレンダーやゴールドとシルバーのピンバッジなど、未年にふさわしいオリジナルグッズがオススメ。「今回は、未年にちなんで、展覧会の主役でもある青銅器の双羊尊をモチーフに、フランスのバカラ社とのコラボレーションで美しいタンブラーを制作いたしました。古代の名品を写した羊のタンブラーで、新年を祝ってください」と、広報担当者さん。

さらに、同時開催の企画展には、100種類以上の椿が色鮮やかに描かれた「百椿図(ひゃくちんず)」など、お正月らしい華やかさが♪ 未年の幕開けに、時空を超えた奇跡の出会いを見届けたら、私たちも新しい出会いに恵まれるかな!?