子供の夕食に魚料理を調理する「働く母親」は9%。家庭の食卓から魚が消える
健康、栄養、素材分野におけるグローバル企業ディー・エス・エムは、6月22日の「DHAの日」を前に、日本の働く母親500名を対象とした「子供の栄養とDHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメント」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
■働く母親が夕食に魚料理を調理するのは1割以下
フルタイムまたはパートタイムで働く日本の母親が、子供の夕食に魚料理を調理しているのはわずか9.3%という結果となった。また、魚料理は「週1回以下」と答えた母親は35%となり、その理由としては35.2%が手間がかかる、30.0%が子供が好まない、25.7%が新鮮な魚を入手しにくい、18.5%が食べるのが面倒という結果となった。
子供のDHA摂取と学習および行動能力に対する影響を研究するオックスフォード大学のアレックス・リチャードソン博士は、日本の子供が西洋式の肉料理中心の食事が増えている状況をうけ、「健康な学童期の児童のDHA濃度が低い場合、読解力や記憶力が低く、DHA摂取を増やすことで、児童の認知発達を向上させることがわかっています」と述べている。
■DHAをサプリメントで取得することには抵抗感
働く母親のDHAについての認知度は84.5%と高く、DHAが魚に多く含まれることも7割近くが理解している一方で、「自分の子供が学童期を迎えたら、子供の脳の発達や学習能力の向上に効果があるDHAサプリメントを摂取させる」と回答したのは14.6%にとどまり、抵抗感を抱いている様子がうかがえる。
■6割以上の働く母親が、子供の食事の準備に時間が費やせない状況にある
94%の働く母親が子供の食事を用意しており、「夫やパートナー」が用意すると答えたのはわずか2%だった。うち6割以上の母親が、子供の食事を用意するために十分な時間が費やせていないと感じ、半数近くが、栄養バランスを考えて食事を用意できていないと考えていた。
多くの働く母親が家事と仕事との両立が難しく、子供の栄養バランスを良好に保つための方法が求められている。
前述のリチャードソン博士は、「魚はオメガ3脂肪酸の優れた補給源ですが、魚を調理する時間的余裕がなく、子供も魚を好まない場合にはlife’sDHAなどのDHAサプリメントを摂取することが安全かつ簡便で効果の高い解決策になります」と述べている。