空港の到着ロビーは、帰国する彼を待ちわびる女性たちで埋めつくされていた。そして、あのヒョロッとした童顔の“彼”が姿を現わすと、悲鳴にも似た歓声が巻き起こる。

 今の彼の人気ぶりには、海外のビッグ・アーチストやハリウッド男優も、そしてジャニーズアイドルや韓流スターでさえかなわないに違いない。

 ソチ五輪で見事に金メダルを獲得した、男子フィギュアスケートの羽生結弦(19)。人気が高まるのは当然にしても、その過熱ぶりはあまりにも凄まじい。

 長時間空港で待ち続け、一瞬だけ彼の姿を見ることができた女性たち。実際に取材してみると、ファンの幅広さに驚かされる。

「カワイ過ぎる……」と言い、プラカード片手に立ち尽くす40代主婦。

「“ユヅくん傾げ”見ました? 生で見られて最高」とこだわりポイントを語り続ける20代OL。

 ちなみに「ユヅくん傾(かし)げ」とは、挨拶する時など少し首を傾げる彼の仕草をさすらしい。なかには、

「手が好きなの。指が白くて、細くて。白魚みたいっていうのかしら。あんな手にお願いしたいわぁ……」

 などと、よからぬ(?)妄想で相好を崩す推定40代半ばのオネエの姿もあった。さらには各界の男性からも、なぜか“羽生好き”を公言する声が続々と。

 市川海老蔵が「男の私ですが(羽生くんは)素敵」と言えば、いかつい男を代表するかのような中畑清・DeNA監督も、「女の色気を感じる。女装していたら『合コン行きませんか?』って言っちゃいそうだな」と何やら危険な臭いのするコメントを出している。

 金メダリストがモテるのは当然とはいえ、この人気はかつてないほど凄まじく、しかも不思議な感じが漂う。

※週刊ポスト2014年3月14日号