インテルのエリック・トヒル会長が23日、ロンドンでパリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル=ケライフィ会長とディナーをともにした。

トヒル会長はロンドンでリッカルド・ラドリッザーニ氏の招きに応じた。同氏はトヒル会長の友人であり、テレビ放映権売買のマネジャーであり、リッカルド・シルバ氏のパートナーでもある。シルバ氏はアル=ケライフィ会長と良好な関係にある人物だ。

シルバ氏とラドリッザーニ氏は、アーセナル対チェルシーの一戦を観戦できるように、トヒル会長をエミレーツ・スタジアムのVIP席に招いた。MFフレディ・グアリンの移籍に関するチェルシーサイドとのコンタクトはなかったようだ。この件については、進展があるのなら、インテルのマーケット担当者が話を進めていくだろう。

いずれにしても、トヒル会長はアル=ケライフィ会長と知り合った。ディナーの中心テーマはテレビ放映権に関するものだったが、マーケットや現状についても話し合っている。

PSGの攻撃陣には6人の選手がいる。アンタッチャブルであるズラタン・イブラヒモビッチのほか、エディンソン・カバーニ、エセキエル・ラベッシ、ジェレミー・メネス、ハビエル・パストーレ、ルーカス・モウラだ。一部の選手が余剰戦力であることは明らかである。

インテルのワルテル・マッツァーリ監督が関心を寄せているのはラベッシであり、それはすでに知られているが、ほかの選手たちについてもトヒル会長は聞いている。

なお、ロンドン滞在はスタジアムという観点からも役に立っただろう。トヒル会長とその周辺が、エミレーツ・スタジアムをインテルの新スタジアムをつくる場合のモデルに見ているのは周知のこと。トヒル会長はサン・シーロに魅力を感じているが、設備が不十分であることを心配している。

22日のミラノダービーで多くの感動を味わったトヒル会長。満員のサン・シーロを見られたのも、その一つだっただろう。だが、そういった試合は一年に3、4試合しかないことも、トヒル会長は知っている。