これで大丈夫！人生OK！という貯金額はいくらですか「いくらあっても心配20％」
たくさん貯金があると安心できるものですね。何かあっても、これぐらいあればしばらくは大丈夫だもんね、と心に余裕もできます。では、どのくらいの貯金があれば「人生これでOK！」となるのでしょうか。マイナビニュース会員710人に聞いてみました。
【あなたは、どれくらい貯まってる？「ハッピー貯金」診断】
■Q.貯金がこれくらいあれば「人生大丈夫！」と思う貯金額を教えてください。
1,000万円未満 29人(4.1％)
1,000万円以上5,000万円未満 96人(13.5％)
5,000万円以上1億円未満 108人(15.2％)
1億円以上2億円未満 167人(23.5％)
2億円以上3億円未満 66人(9.3％)
3億円以上 102人(14.4％)
いくらあっても心配 142人(20.0％)
5,000万円以上と回答した人を合計すると全体の82.4％ですので、だいたい皆さん5,000万円以上ないと安心できないと考えているようです。いくらあっても心配と回答した人が20％もいるのは、少し驚きなのではないでしょうか。
それぞれの金額の回答者に、その金額で大丈夫な理由を聞きましたのでご紹介します。
●1,000万円未満で大丈夫！
あまり貯金がどうこうというのは気にしなくてもなんとかなると思う。(愛知県／男性／32歳)
●1,000万円未満で大丈夫！
400万くらいあれば数年は生活できるし……。その間に対応する。(東京都／女性／27歳)
●1,000万円以上5,000万円未満で大丈夫！
定年退職してから最低限の生活を維持するのにこれぐらいは必要。(大阪府／男性／47歳)
●1,000万円以上5,000万円未満で大丈夫！
1,000万で畑買って1,000万は貯金。(山梨県／男性／35歳)
●5,000万円以上1億円未満で大丈夫！
年間200万円程度で生活できる自信があるので。(東京都／男性／36歳)
●5,000万円以上1億円未満で大丈夫！
5000万円を株に投資すれば配当が年に200万くらい入ってくるので、暮らしていけると思う。(千葉県／男性／28歳)
●1億円以上2億円未満で大丈夫！
この先、倍以上生きるとして、病気になったときに無職になり、って考えたらこれくらい欲しい。(千葉県／女性／30歳)
●1億円以上2億円未満で大丈夫！
月20万、60年生きるとして1億5千万という試算になったので。(福岡県／女性／26歳)
●2億円以上3億円未満で大丈夫！
あと50年として、一年200万円あれば大丈夫だと思うため。(兵庫県／男性／25歳)
●2億円以上3億円未満で大丈夫！
年に500万円使うとして、これくらいあれば、死ぬまでお金に苦しむことはないと思います。(埼玉県／男性／45歳)
●3億円以上で大丈夫！
できれば利子で食べていきたいが、低金利の現代では難しく、3億円くらいあれば大丈夫だと思うから。(東京都／男性／32歳)
●いくらあっても心配
年金崩壊、政治不信の現在はいくら貯金があっても安心できません。(三重県／男性／43歳)
●いくらあっても心配
このご時世、年金はもらえるか分からないし、医療費も何もかも値上がりしているのでとにかく心配。(北海道／女性／31歳)
この結果について、プロのファイナンシャルプランナー・薮内美樹先生に聞いてみました。
――こんなアンケート結果になったのですが、どう考えますか？
薮内先生 とても興味深い結果です。まず「どうにかなるだろう」と考えるのはあまりよくないですね。「私は年間いくらで生活できるから」などときちんと自分の生活にかかるお金を把握できているのはいいですよ。それもできていない人はたくさんおられますから。
――そういった支出、また自分の収入をきちんと把握することから考えるべきですね？
薮内先生 はい。サラリーマンの生涯賃金が、大卒男性で2億8,000万円くらい、大卒女性で2億2,000万円くらいといわれています。ですから3億円あれば生涯賃金分は賄えるでしょう。しかし、この金額を貯金できるかというと……そんな人はほとんどおられないでしょう。
――確かにそうですね。
薮内先生 ですから、老後のことを今から考えておくべきです。対策を早く始めた人の方があとで困らないですよ。
――例えば、定年退職したときにこれぐらいあれば大丈夫という目安の金額はあるのでしょうか。
薮内先生 その人がどんな暮らしをしたいのか、また、年金がいくらもらえる人なのか、持ち家なのか借家なのかといった、さまざまな要因によって異なります。ですから、あまり平均を気にしても仕方ないんですね。
――あえて平均データを出すとすればどうなるのでしょうか？
薮内先生 総務省データによれば、高齢者一世帯当たりの収入が約18万円で、支出が約23万円です。ですから、月々5万円ずつ足りないことになります。ですから年間で約60万円を貯金などから捻出しないとなりません。
――60万円 × 生きる年数分貯金が必要ということですね。
薮内先生 でも、あくまでも平均の数字です。支出が月に23万円もない人もいるでしょう。また年金などの収入が18万円ない人だって多いと思います。ですから、個別に自分のケースを計算する必要があります。私たちファイナンシャルプランナーはそういう場面でお力になります。
――きちんと自分のことを計算しないといけないわけですね。
薮内先生 はい。「なんとかなるだろう」と楽観的になる前に、まず現実とちゃんと向き合いましょう。怖くても現実から目を背けないことが大事です。その上で楽観的になるのでしたらいいと思います。
⇒薮内美樹先生のサイト
http://www.fp-lifecolors.com/
薮内先生はとても経験豊かなスゴ腕ファイナンシャルプランナーです。自分の家計に不安がある人はぜひ先生のサイトを訪問しましょう！
調査期間：2013/6/29〜2013/7/4
アンケート対象：マイナビニュース会員
有効回答数 710件(ウェブログイン式)
(高橋モータース＠dcp)
