ディエゴ・ミリートが倒れ、続いてロドリゴ・パラシオも倒れた。ヨーロッパへの舞台に向けて希望を持ち続けるために、インテルは絶対にこれ以上ミスができない。だがそのインテルは、7日のアタランタ戦で、アントニオ・カッサーノとトンマーゾ・ロッキのコンビに頼るしかないのだ。

アタランタはマルコ・リヴァヤが絶好調。同選手は“彼の”インテルを苦しめる準備をしている。ロッキに14か月ぶりのゴールが求められる一戦だが、アタランタは前回の対戦でインテルをホームで3−2と下している。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督は肩をすくめ、確実なところからリスタートしようとしている。出場停止が明けたエステバン・カンビアッソもその一人だ。指揮官は試合を前に、次のように話している。

「チームの調子は良い。アタランタ戦は簡単な試合にならないだろう。彼らは精神的にとても良い状況でこの試合を迎える。一方で我々は、ユヴェントスやサンプドリアとの非常に激しい試合を戦ってきたところだ。だから、この一戦をリスペクトしなければいけない。でも、我々は強い意欲と激しい怒りをもってこの一戦に向かっているけどね。ホームで勝利を取り戻したい」

「パラシオ? 筋肉の損傷で、残念ながら長期離脱となる。期間については私が言うことではないが、シーズン終了まで1カ月と10日だから、大きな痛手だ。短期間で回復させる希望、とか記事で読んだけど、そうじゃないよ」

「彼がいなければ、予想されるインテルは、センターフォワード1枚か、あるコンビとなる。ロッキはペナルティーエリア内で勝負する選手だ。カッサーノには違う特長がある。フォーメーションを選ぶことはできる。検討しよう。ロッキは常に懸命に練習してきた。長期の負傷から戻った状態でインテルに来たが、時間とともにコンディションは良くなっている。呼ばれたときには準備を整えていてくれるはずだ。彼の経験は確実に役立つよ」

ストラマッチョーニ監督は不運にとらわれていない。

「アタランタ戦は鍵を握る一戦だ。選手たちは気合が入っているよ。ここの誰も自信を失っていない。我々にはファンの支えが必要だ。彼らは今の時期を理解し、私たちのそばにいてくれる。今節は直接対決があるから、我々が勝てば手を貸してくれるかもしれない」

「不運に屈することは決してないよ。我々は攻撃面でのターミナルを失った。だが、チームの構造はしっかりしており、うまくやるだけのカードはある。こういう時期に、我々は常に堂々と応えてきた。怒りが結実すると確信している。今は全員がもう少しを出さなければいけない。緊急事態とはそういうものだ」