国際オリンピック委員会(IOC)が、2020年五輪の中核競技からレスリングを除外した。このニュースは全世界に衝撃を与え、国際レスリング連盟は16日から開催した理事会で、五輪存続に向けた対応策に追われる事態となった。

このような中で韓国メディア「文化日報」は14日、審査を行ったロゲ会長を除く理事14人のうち、3人が韓国の名誉博士号を持っていると報じ、IOCが「親韓派」であることを明らかにした。

記事によると、IOC理事会の構成は次のとおり。このうちウィリー・カルトスクミット・ルジャン氏は世界テコンドー連盟(WTF)倫理委員長を務めており、「テコンドーに友好的な人物」という。さらにナワル・エル・ムータワキル氏、クレイグ・リーディー氏、ルネ・ファゼル氏は、それぞれ韓国の仁荷大学、建国大学、漢陽大學校から名誉博士が贈られている。

会長 
ジャック・ロゲ(ベルギー)

副会長(4人)
セルミャン・ウン(シンガポール)
トーマス・バッハ(ドイツ)
ナワル・エル・ムータワキル(モロッコ)
クレイグ・リーディー(英国)

理事(10人)
ジョン・コーツ(オーストラリア)
サム・ラムサミー(南アフリカ)
グニラ・リンドベリ(スウェーデン)
ウ・チンクオ(台湾)
ルネ・ファゼル(スイス)
パトリック・ヒッキー(アイルランド)
クラウディア・ボケル(ドイツ)
フアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア(スペイン)
セルゲイ・ブブカ(ウクライナ)
ウィリー・カルトスクミット・ルジャン(グアテマラ)

さらに昨年は、韓国政府の後援で設立された国際スポーツ協力センター(ISC)が、セルミャン・ウン氏、ウ・チンクオ氏、ナワル・エル・ムータワキル氏を招請してカンファレンスを開催。大韓航空は、国際アマチュアボクシング協会(AIBA)と「Road to London Program」の後援協約を結び、ロンドン五輪に参加する発展途上国出身のボクシング選手やコーチをサポートし、これに対してIOCは感謝の意を表した。

記事は、このような活動が中核競技の選定でポジティブに働き、テコンドーの残留に成功したとの見方を示している。

参照:文化日報

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