もともと日本に興味がなかったとう台湾人のBrenda(ハンドルネーム)さん。日本のドラマを見るでもなく、日本語もまったく知らず、無印良品と寿司(すし)くらいしか日本に対する印象はなかったというが、日本を旅することで多くの台湾人がなぜ日本を好きなのかが理解できたという。

 1人旅として訪日した筆者。今回も観光名所を見たり、日本食を楽しんだりというありきたりの旅ではなかったそうだが、たくさん歩き、多くの日本人に出会ったという。日本のことは事前にまったく調べていなかったようで、宿泊先の予約と、空港から宿泊先への行きかた以外は何ら準備していなかったらしい。

 日程は大阪と京都の5日間だったそうだが、京都には少しの思い入れがあったようだ。なぜなら「京都は落ち着きと繁栄が共存する街であり、静かにいろいろ考えつつも人気が恋しい自分を満足させてくれる都市だから」と理由を語った。

 何度も迷いそうになりながら、京都の街中を歩いたそうだが、筆者は観光ガイドに掲載されているような場所ではなく、普通の日本人が暮らす路地などを好んで歩きまわったようだ。

 京都に住む日本人を見て、「とても落ち着いている」と感じたという筆者。多くの人は1人で黙々と歩いていたそうだが、「誰も行く先がはっきりしている歩き方だった」とし、「自分の長所を理解し、控えめながらも自信に満ちている」と感じたらしく、「これが日本の民族的な特徴かもしれない」と分析した。

 日本を訪れる多くの観光客は、日本の先進性などを称賛するが、筆者は静かな京都に魅了された様子で、「多くの人が日本のファンになり、日本語を学び、日本文化を勉強し、日本へ何度もやってくるが、今回の旅行を通じてなぜみなが日本に魅了されるのかが少し分かった気がする」と綴った。(編集担当:畠山栄)