ひとり乗り超小型電気自動車「コムス」なら、誰もいない助手席を見て寂しくなることもない?

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30歳を過ぎても未婚の男性が増えている。厚生労働省の調べ(2010年)によると、30代前半の男性のうち52.7%が未婚。将来的に結婚しないかもしれない人の割合を示す「生涯未婚率」も20%を超えた。

そんな世相を反映してか、男性の“おひとりさま”が楽しめる場所や店、ツールが増え続けている。例えば、ひとり専用のカラオケ店「ワンカラ」。部屋はひとり用ブースになっていて、録音スタジオさながらの仕様。しかも、ヘッドホンをつけて歌うため、周囲を気にせず自分の世界に浸ることができる。

「ひとりカラオケ」には同店以外にも、大手チェーンの「カラオケ館」も参入。やはり、今後、ますます需要が高まっていきそうだという。情報誌のライターが解説する。

「通常の利用料金でドリンクバーもついてくるので、喫茶店感覚で利用する人が多いみたいですよ。歌わずに涼みに来たり、音楽を聴きに来たりという人もいるらしい。その証拠に、普通のカラオケボックスとは違い、夜よりも昼のほうが混雑しています」

また、“孤食化”が進むにつれて、ひとりでフラリと立ち寄れる飲食店も増えてきているという。

「焼き肉店や鍋料理店、お好み焼き屋といった団体客がコアターゲットのお店にも、最近はひとり席が設置されるようになってきているんです。ひとりだと最初は恥ずかしくて抵抗があると思いますが、すぐに慣れますよ」(前出・ライター)

生涯独身を貫くのであれば、トヨタ車体のひとり乗り超小型電気自動車「コムス」も便利だ。通常の乗用車とは違ってミニカー登録のため、自動車重量税や自動車取得税のほか、車検や車庫証明も不要。さらに電気自動車なので、維持費も安く済み、ちょっとした買い物に活躍しそう。家族や恋人がいない分、環境とサイフに優しくするのもいいだろう。

ひとりに寂しさを感じる人向きには、恋人を「レンタル」するサービスまで登場している。「レンタル彼女♡TOKYO」の運営会社代表の木村将輝氏によると、「女性から積極的に話しかけていきますので、恋に奥手でも大丈夫です」とのこと。基本料金は6000円(1時間)で、ほかに指名料3000円と出張料がつく。ちなみに、東京23区内は出張料は無料だ。

さらに、合コンセッティング会社のプランで、最近人気になっているというのが「ひとり合コン」。合コンシェルジュの絵音さんによると、「おひとりさま同士を集めた、全員が初対面の合コンのこと。知り合いが誰もいないので、失敗を恐れず、恋に積極的になれるメリットがあります」という。

これだけ“おひとりさま”をサポートする環境が整っていれば、堂々と「ひとりですが、何か?」と言える男性が増えても不思議ではないだろう。

(取材・文/高篠友一、撮影/岡倉禎志)

■週刊プレイボーイ34・35超特大合併号「生涯独身で何が悪い!?」より