さて、さすがにぼちぼち始めていこうかなと。WBC予選の参加国紹介。
全部の国を完走しきる自信はないのですが(笑)

最初に紹介しようと思い立ったのはニュージーランド。
ブログと並行して作成している、WBC名鑑のニュージーランドの編集がひと段落ついたので、一気にこのタイミングでニュージーランドの野球についてもまとめておこうかなと。

予選の参加国のなかで、最もベールに包まれている要素の多い国。
僕自身も昨年の6月にニュージーランドがWBC予選に参加するという発表があってから、本格的にこの国の野球については情報を集めるようになったくらい。後述しますが、シニアのナショナルチームによる国際大会の参加が見られないのでいまだに謎な部分がまだまだ多い。

ただ、そういったよくわかんない国の野球の謎な部分をできるだけ掘り下げて紹介するのがこのブログの役割だと勝手に自負しておりますので、少々のことで折れるわけにもいかない



○概要

ご存知のようにここはラグビーがナショナルスポーツ。
それに続くようなポジションにクリケットだのネットボールだのサッカーだのがある。
かなりスポーツ事情はオーストラリアと似通っているかな。

ただ、野球に関してだけはオーストラリアと似ていなかった。
オーストラリアにおいても野球は決してメジャースポーツの部類には入らないのですが、プロリーグを有しメジャーリーガーを多く輩出している国。
オリンピックでも日本のプロを倒してメダルを勝ち取ったことのあるほど。野球もそれなりに選択肢に入っているスポーツ1つだと言えるでしょう。

ニュージーランドにおいても、この手のスポーツに関してはまったく関わりがなかったというわけではないです。
ただ、彼らが選択肢として選んだのは野球ではなく、その弟分であるソフトボール。
理由は分からない。ラグビーのオフシーズンにやるスポーツとして普及したので、ピッチでやりやすいソフトボールを選んだ、という説なんかもある。

もちろん、ソフトボールもニュージーランドではあまりメジャーなスポーツではない。プロリーグもない。
ただ、ちょうどオーストラリアにおける野球くらいのポジションくらいには収まっている様子である。

ちなみに野球はというと、ほぼ選択肢になかった様子。もちろん野球が存在していないわけではなかったので、実際には選択肢としても存在してたわけですが、一般の人たちからすればそんな選択肢は見えてないに等しい。

似てるからこそ、野球にこの国が乗り換えてもおかしくないようにも思える。
でもそれは野球好きの少々傲慢な考え方で、むしろ似ているからこそ馴染みのあるスポーツを捨てて乗り換える理由がないのが実情だったりする。

ブラックソックスと呼ばれる男子ソフトナショナルチームは世界最強軍団。
メジャーリーガーみたいな体格をしたアスリートたちが、パワーとスピードと技術を兼ね備えた圧倒的なソフトボールしている
常に世界一を目指すことが義務付けられている誇り高いチームはニュージーランドのソフト少年のあこがれの的になっていたようです。

これまではこの国において野球とソフトボールが接点を持つことは少なかった。
だれにも知られずに、野球の盛んな国からやってきた外国人と一部の物好きが細々と楽しむスポーツである野球と、競技人口1万を数え、ナショナルチームは世界一を目指して戦っているソフトボール。

規模が違うので競合にならなかった。そのためにこの両国における野球とソフトの棲み分けは曖昧なままだったんですよね。

ところがどっこい、野球の進む国際化の波がこの国の野球界とソフト界において大きな影響を及ぼす事件が発生します。