平均年齢は21歳。豊富な才能と、議論の余地のない格を持っている選手たちだ。ユヴェントスは新たなサイクルに向け、土台を計画し、築き始めた。2日間で、MFクワドゥオ・アサモアとMFマウリシオ・イスラ(ともに23歳)、そしてGKニコラ・レアーリとMFマルコ・ヴェッラッティ(ともに19歳)を手に入れたのだ。

イスラは15日からトリノ入りし、16日朝にメディカルチェックを受けた。一方のアサモアは、15日からメディカルチェックを開始している。両選手のサインは、16日に実現するはずだったが、18日にずれたようだ。

何かがあるというのではなく、ジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)がマーケットの関係でミラノに足止めとなっているからだ。アサモアとイスラの獲得に議論の余地はない。マロッタGMが週末にトリノへ戻り、メディカルチェックで問題がなければ、18日に発表だ。

すでに周知だが、ユヴェントスは両MFの共同保有権に、750万ユーロ(約7億5000万円)ずつをウディネーゼへ支払う。当初はFWクリスティアン・パスクワートが交渉に織り込まれていたが、同選手はボローニャへ行くことになるだろう。

同じく中盤では、すでに未来のレジスタも確保した。ズネデク・ゼーマン監督に率いられ、セリエBで活躍したペスカーラのヴェッラッティだ。15日午後、両クラブ首脳陣による決定的な会談が行われた。ペスカーラがユヴェントスのオファーを受けたのだ。ユーヴェは共同保有権を獲得する。

ただし、ペスカーラには条件が一つある。ヴェッラッティをもう1年、ペスカーラに残すことだ。ユーヴェはこれを受け入れている。つまり、同選手がトリノに移るのは、2013-14シーズンということだ。

チャンピオンズリーグ出場に向けてチーム力を強化すべく、トッププレーヤーを連れてこなければいけないことも、忘れてはいけない。マロッタGMの手帳には、複数の名前が記されている。お気に入りはアーセナルFWロビン・ファン・ペルシ、夢はレアル・マドリーFWゴンサロ・イグアイン、代案がリヴァプールFWルイス・スアレスだ。ナポリFWエディンソン・カバーニを獲得するのは、最も難しい。

だが、イグアインは『フォックス・スポーツ』のインタビューで、「どんな選手でも新しい国、新しいリーグを知りたいものだ。でも、今の僕はレアルでうまくやっている。ここにはまだ、かなえるべき夢がたくさんあるんだ。今に満足している。変える必要はない」と話している。