22日のセリエA第34節で、ユヴェントスに敵地で0−4と大敗したローマ。ルイス・エンリケ監督は試合後、言い訳をしようとしなかった。

「8分間で、2本のシュートで2点を失った。3−0とされ、数的不利となって、試合は終わったよ。あまりにも違いがありすぎた。ユヴェントスを称えなければいけない。だからこそ、彼らは首位にいるんだ」

「(フランチェスコ・)トッティがベンチだった? トリノでのコッパ・イタリアでは、彼がピッチにいたが、0−3で敗れた。後から言うのは簡単だ。非常にフィジカルな試合になると思ったし、実際にそうなった。それに、我々は8日間で4試合を戦うんだ。だから、彼をベンチに残そうと思った。ただ、こういった形で敗れれば、そのたびに心配になる。我々はインテンシティを持つことができていない」

ローマにとってはひどい敗戦だったにもかかわらず、L・エンリケ監督は3位の座を諦めていない。

「我々は勝ち点50だ。ひどい敗戦がたくさんあったが、良いこともしてきた。素晴らしいリーグ戦を過ごしていると言われるチームの近くにいるんだ。何が起きるかを言うのは難しい。だが、我々はレースにいる」

試合後、ユヴェントスDFステファン・リヒトシュタイナーとローマMFエリック・ラメラのいさかいが議論を呼んだ。リヒトシュタイナーが「4−0」を示すジェスチャーで挑発したのに対し、ラメラは腕に唾を吐いて“応戦”したと見られている。

L・エンリケ監督は「このレベルの選手(リヒトシュタイナー)がこういうことをするのは良くない。4−0で勝っていたのだからね。だが、ラメラの行為も素晴らしいものではない。まったく良いことなどないよ。だが、大騒ぎするのはやめよう」と、両選手が正しくなかったとの見解を示している。

一方、ワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)は、次のような立場を取った。

「リヒトシュタイナーはあのようなジェスチャーを避けられたはずだ。(ラメラが)唾を吐いたかどうかは見ていないが、見て見ぬふりをすることはない。それが事実なら、我々が真っ先にラメラを罰する。若手がしっかりと成長することを望んでいるからだ。本当にそうしたのなら、彼は二度とそんなことをしてはいけない。とにかく、ラメラはドレッシングルームで、唾を吐くふりをしただけだと言っていた」