1日のセリエA第30節でノヴァーラと対戦するローマ。だが、ルイス・エンリケ監督はまず、前節ミラン戦について語った。FWフランチェスコ・トッティがループシュートをしたことを批判されているが、指揮官は同選手を擁護している。

「1試合のことで一人の選手について話すのは不当だと思う。フランチェスコのことだけではなく、1シーズンを通じて選手たちや監督たちがすることを評価すべきだ。彼がローマに必要なのは当然のことで、私はさらに彼が役に立ち、ますますチームの大黒柱となることを期待している」

「非常に素晴らしいチームを相手に、チームはできるだけのことをした。相手はその4日後にバルセロナと引き分けたミランだ。その彼らを相手に、我々は素晴らしいところを見せた。バルセロナは世界最強のチームだよ。我々は自分たちの仕事をしている。その上で、シーズンが終わったときに、私を筆頭に全員が何をしたかを見てみようではないか」

L・エンリケ監督率いるローマは、ペップ・グアルディオラ監督率いるバルセロナと同じプレーモデルではない。ただ、アイディアとしては似ているものだ。

「私はグアルディオラやバルセロナのようにプレーしようとはしていない。あの選手たちとあの文化のプレーを繰り返すのは不可能だ。より勝利に近づくプレーモデルというのが、私が考えるモデルであり、サポーターたちが好むものだと思う。私はそれをすでに実践に移した。もちろん、どこまで行けるかは分からない。だが、我々のモデルは私がもたらしたローマのそれであり、バルセロナのそれではない」

「バルサのプレーとウチのプレーが似ているということはあり得る。我々もロングボールを放りこむことはしない。だが、(リオネル・)メッシのように一人で4、5人抜いたり、(アンドレス・)イニエスタとシャビ、メッシ、(ダニエウ・)アウベスのように、ボールを奪われずに5選手の間をパスで通すことはできない」

ローマが来季のチャンピオンズリーグに出場できるか、L・エンリケ監督は明言を避けている。

「まずは試合をして、それから見てみよう。3位になれるかどうかは分からないよ。だが、まずは自分たちの任務を果たさなければいけない。つまり、ノヴァーラを倒すということだ」

「キックオフ時間(現地12時30分)はあまり好きじゃない。慣れていないんだ。それから、すでに勝ったと思ってはいけない。リラックスしてはいけないよ。正しいメンタリティーとインテンシティを目にしたい。それがなければ、ノヴァーラはさらに危険な相手となる」

「(ダニエレ・)デ・ロッシはユヴェントス戦のようにセンターバックを務められる。トッティと(ミラレム・)ピアニッチが今日の練習ですべてこなし、起用できる状態となることを願っている」

L・エンリケ監督はロベルト・バッジョ氏やインテルのアンドレア・ストラマッチョーニ新監督についても言及している。

「選手としてのR・バッジョのクオリティーは素晴らしいものだった。私はワールドカップで対戦し、苦しんだよ。共通の友人は、人としての彼のことをすごくよく言っている。私も知り合うことができたが、素晴らしい指揮官になると思うよ」

「私は自分がイタリアの指揮官の一人だと感じている。同僚たちとも非常にうまくやっているんだ。メディアともね…これは冗談だよ。でも、ここローマに10年とどまることもできる」

「ストラマッチョーニ? インテルの下部組織でこれまで良い仕事をしてきた指揮官だということは知っている。個人的には知らないが、準備を整えているだろう。大事なのは年齢ではなく、クオリティーだ。それは選手にも言えることだよ。20歳の選手より38歳の選手の方が意欲とクオリティーを持っているということもあり得る」