韓国の文化体育観光部が中長期的に韓流を支援するための支援策に乗り出した。30日に「韓流文化振興団」が正式に設立し、「伝統文化の創造的な発展戦略」も発表された。政府を挙げて伝統文化を通じて韓流ブームを多様化させ、国の品格を高めるきっかけに活用するという。韓国メディアが伝えた。

 崔光植(チェ・グァンシク)文化体育観光部長官は「韓流の競争力を確保するためには新しい韓流戦略が必要だ」と述べ、「韓流文化振興団」の活動を通じて「韓流を伝統文化・芸術・観光・スポーツ・文学など多様なジャンルで広めて行く」と意気込みを語った。

 韓流文化振興団の主要課題になる「伝統文化の創造的発展戦略」も発表された。ドラマやK−POP中心の韓流ブームが広まっているが、伝統文化に対する国内外の認知度と発展は遅滞しているとし、「これからは伝統文化の創造的発展戦略を用意しなければならない」と戦略を掲げた背景を説明した。

 文化部は「伝統文化の創造的発展戦略」に基づいて短期及び中長期の10大課題を具体的に制定した。2015年には韓国の伝統文化部門の国家ブランドの順位を現在の35位から20位圏内まで引き上げるという。

 韓国政府国を挙げて行う韓流の支援に政府が今年用意した予算は、335億ウォン(約22億7000万円)、2013年と2014年には2300億ウォン(約156億円)を投入する計画だ。その後も関連部署と協議しながら予算を確保していくという。(編集担当:金志秀)