漫画大国の日本で「初めて台湾の漫画が認められた!」と、台湾漫画界の関係者が大喜び。高い芸術性と創造性を持つ作品を選ぶ、文化庁主催の「メディア芸術祭」第15回大会で、台湾の漫画家・AKRU氏の作品「北城百画帖」が審査委員会推薦作品となった。

 日刊紙「自由時報(ザ・リバティ・タイムス)」は、「権威ある文化庁メディア芸術祭で評価されるということは、日本で認められたこと」と伝え、「台湾の漫画家・AKRUは、「北城百画帖」で審査委員に評価され、初めて本芸術祭で名前の出た台湾の漫画家となった」と報道。

 「AKRUは「柯普雷的翅膀」で多くの人に知られる漫画家となり、最新作「北城百画帖」は台湾内の出版界を表彰する金鼎獎にノミネートされた。また金漫賞では、一般部門で見ごと優勝している。本作は1953年、台北の喫茶店・百画堂で起きた奇妙な出来事を描いている。日本統治時代の台北の建築物や大衆の様子が描写され、約2万部の売上げを記録した」とプロフィールも紹介した。

 またAKURU氏は「日本で認められるとは、夢を見ているよう」と喜びの感想を語ったという。「将来、日本語版を出版したい」と抱負を語っているAKURU氏。日本の漫画ファンには、台湾作品はどんな風に映るのだろうか。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)