ベイスターズは大丈夫〜森永卓郎「ハマスタから遠吠え」
DeNAになってもベイスターズファンは辞められない
友人のやくみつる氏が、ベイスターズファンの休止宣言をしたという。DeNAのような子ども向け携帯ゲームで稼ぐような会社が経営している球団は応援できないというのだ。
私は、ネット企業という意味では、ソフトバンクも楽天も、同じようなものだと思うが、ベイスターズファンを辞めたくなったやく氏の気持ちが分からないではない。
高田GM、中畑監督、そしてラミレス選手。これでは誰がどう見ても読売ジャイアンツだ。ジャイアンツファンになるのが嫌だからベイスターズファンになったのに、この布陣はちょっといただけない。
もちろん、高田GMや中畑監督、ラミレス選手が悪いと言っているのではない。それぞれ素晴らしい人だと思う。ただ、文化的な違和感があるのだ。べたべたした人間関係が嫌だから外資系企業に入社したのに、いきなり社員旅行で温泉に連れて行かれ、みんなの前で芸をさせられようとしている。そんな感じだ。
実際、経営陣が変わると、雰囲気がガラリと変わるというのは、よくある話だ。私自身もUFJ総合研究所にいたときに、親会社のUFJ銀行が三菱東京銀行事実上吸収合併されてしまった。合併した三菱UFJリサーチアンドコンサルティングには、当然のごとく三菱グループからの役員が送り込まれて、社風は大きく変わってしまった。
同じようなことがベイスターズでも起きるのではないかと私は懸念している。例えば、ジャイアンツでキャッチャーをしていたM氏が監督をしていた時代のようなことが起きるのではないかと心配なのだ。
ただ、ここは耐えるべきところだと思う。M監督の時代、選手が健康食しか食べられなくなっても、勝率を上げるためだったら捨てゲームを作られても、ここ一番でバントをさせられても、我々ベイスターズファンは耐えてきた。耐えたからこそ、98年の優勝があったのだ。
ここを耐えきれば、明るい未来が待っているかもしれない。山下大輔氏が2軍監督に就任するという明るい話題も飛び込んできた。
やく氏もいずれ帰ってくるはずだ。ベイスターズファンというのは、不治の病だからだ。
■森永卓郎「ハマスタから遠吠え」
・第六回〜DeNAはベイスターズの文化を変えるな
・第五回〜ユニクロいいかもしれない
・第四回〜ショウアップナイター
・第三回〜なぜベイスターズは弱いのか
・第二回〜私がベイスターズに望むもの
・第一回〜私がベイスターズファンになった理由
友人のやくみつる氏が、ベイスターズファンの休止宣言をしたという。DeNAのような子ども向け携帯ゲームで稼ぐような会社が経営している球団は応援できないというのだ。
私は、ネット企業という意味では、ソフトバンクも楽天も、同じようなものだと思うが、ベイスターズファンを辞めたくなったやく氏の気持ちが分からないではない。
もちろん、高田GMや中畑監督、ラミレス選手が悪いと言っているのではない。それぞれ素晴らしい人だと思う。ただ、文化的な違和感があるのだ。べたべたした人間関係が嫌だから外資系企業に入社したのに、いきなり社員旅行で温泉に連れて行かれ、みんなの前で芸をさせられようとしている。そんな感じだ。
実際、経営陣が変わると、雰囲気がガラリと変わるというのは、よくある話だ。私自身もUFJ総合研究所にいたときに、親会社のUFJ銀行が三菱東京銀行事実上吸収合併されてしまった。合併した三菱UFJリサーチアンドコンサルティングには、当然のごとく三菱グループからの役員が送り込まれて、社風は大きく変わってしまった。
同じようなことがベイスターズでも起きるのではないかと私は懸念している。例えば、ジャイアンツでキャッチャーをしていたM氏が監督をしていた時代のようなことが起きるのではないかと心配なのだ。
ただ、ここは耐えるべきところだと思う。M監督の時代、選手が健康食しか食べられなくなっても、勝率を上げるためだったら捨てゲームを作られても、ここ一番でバントをさせられても、我々ベイスターズファンは耐えてきた。耐えたからこそ、98年の優勝があったのだ。
ここを耐えきれば、明るい未来が待っているかもしれない。山下大輔氏が2軍監督に就任するという明るい話題も飛び込んできた。
やく氏もいずれ帰ってくるはずだ。ベイスターズファンというのは、不治の病だからだ。
■森永卓郎「ハマスタから遠吠え」
・第六回〜DeNAはベイスターズの文化を変えるな
・第五回〜ユニクロいいかもしれない
・第四回〜ショウアップナイター
・第三回〜なぜベイスターズは弱いのか
・第二回〜私がベイスターズに望むもの
・第一回〜私がベイスターズファンになった理由
森永卓郎(もりながたくろう)
昭和32年生まれ 東京大学経済学部経済学科卒業
日本専売公社、経済企画庁総合計画局、(株)UFJ総合研究所などを経て、現在、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学。主な著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』光文社2003年、『しあわせの集め方 B級コレクションのススメ』扶桑社2008年など多数。
・森永卓郎オフィシャルWEBサイト
昭和32年生まれ 東京大学経済学部経済学科卒業
日本専売公社、経済企画庁総合計画局、(株)UFJ総合研究所などを経て、現在、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学。主な著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』光文社2003年、『しあわせの集め方 B級コレクションのススメ』扶桑社2008年など多数。
・森永卓郎オフィシャルWEBサイト
1957年7月12日生、東京都出身