笑いすぎて涙が出ちゃう…だって女の子だもん!

世の女性が強さを求め、社会もそれを後押しするようになって幾年月。確かに女性たちは強くなった。大和撫子とは今やつつましく咲く花ではありません。気高くたくましく、岩をも割って芽吹く強さの象徴。しかし、大切なことを忘れてはいませんか。「強い女性」だけでは本当に魅力ある大和撫子の花とは言えません。「カワイクて強い女性」。「強くてカワイイ」ではなく、あくまでもカワイイが先にくることが花の矜持。美しさに宿る強さであるべきなのです。

かつて女子プロレスは、国民的人気を博し、やがて衰退の道をたどりました。僕の解釈では、それは強さを求めすぎたがゆえの結果。何故ビューティー・ペアは謎のアイドルソングを歌わされたのか。リアルに傷だらけのレスラーたちが「傷だらけの青春」など熱唱したのか。格闘的動きにはむしろ妨げとなるフリフリの衣装、相手に引っ張られるだけの長い髪、時折思い出したように見せてくるセミヌード…すべては強さより上位の価値「カワイイ」を身にまとうためのものでした。

しかし、90年代の団体構想時代、格闘技ブームと相まって男性層への人気拡大を進める中で、女子プロレスは大切なものを置き去りにしてしまったのです。神取忍と北斗晶のど突き合いを見てどうしろというのか。めぼしいのを集めたらアジャ・コング、ダイナマイト関西、デビル雅美だったため、「まだ井上京子ならいけるか」「むしろ京子カワイイ」「K・Y・O・U・K・O」などと自分を見失った男性ファンたち。そうじゃなかった。それじゃなかった。オッサンが若干増えたことと引き換えに、黄色い声援を送っていた女子ファンは消えていったのです。

女子たちは強い女性を求めていた。しかし、そこに美しさを欠いては本末転倒だったのです。女子プロレスが競合すべき相手は天龍源一郎ではなく、宝塚であり、セーラームーンであったのです。現代ならばプリキュアと客を奪い合い、AKBばりのシステムで王者を決める…そんなコンテンツであるべきだったのではないか。僕はそう思うのです。

今、ちょうどそのポジションにあるのが、女子サッカー・なでしこJAPAN。彼女たちは世界一強い女でありながら、女性としての自分を忘れず、美しさを磨き、恋に燃えています。アスリートでありながら、オシャレをおろそかにすることはなく、川澄奈穂美さんあたりは女性誌でも特集されるほど。澤穂希さんでさえ、鼻にピアスをしていたり地味にオシャレですよね。

そんな中、とりわけカワイイ部分に熱心なのが、なでしこJAPANのオシャレキラー(※どんなオシャレなものも彼女がまとえば滅ぶの意)こと、丸山桂里奈さん。丸山さんはこれまでもAKBモノマネ(※AKBブランドにダメージ)、勝負パンツ披露(※下着業界に激震)など自分のカワイイ部分を打ち出してきました。そんな彼女が三連休にわく日本に衝撃を与えたまさかのロリータファッション。8日のNHK「東京カワイイTV」で披露されたカリーナのロリータは、すべてのロリータを笑いの泥沼に引きずり込み、「ゴツロリ」という新ジャンルを生み出してしまったのです。

これは本来なら、女子プロレスが生み出すべきだった進化の究極形態。何故それをサッカー選手が生み出してしまったのか。その光景に僕は、本来なら「恐竜から進化した恐竜人」が支配していたであろうこの地球を、猿から進化した我々が闊歩している現実に重ね合わせながら、盛者必衰の無常を感じていたのです…。

ということで、新ジャンル「ゴツロリ」(※ゴツいロリータの意)について、8日にNHKが放映した「東京カワイイTV」からチェックしていきましょう。



◆なお、この収録後に行なわれた五輪予選で、丸山さんは靭帯を損傷します!

白のワゴンから颯爽と降りる途中で、足を滑らせてドッタンバッタン着地した本日のゲスト。「東京カワイイTV」という番組名を二度見させたその人とは、なでしこJAPANが誇るオシャレキラー・丸山桂里奈さん。肉体年齢28歳、精神年齢は永遠の18歳。いつまでも若さとトキメキを失わない彼女が、カワイイとは何かを教えるため、土下座して止める周囲を振り払いながら敢然と立ち上がったのです!

そんな彼女は、普段メンズノンノなどの男性ファッション誌を読み、この日のアイテムもメンズチョーカーに兄のお下がりのシャツといった男性モノばかり。それもそのはず、彼女は「筋肉とか脚がスゴイ太い」ことを気にして、男性モノばかりをあえて着ていたのです。いじましいじゃないですか。僕の中の新庄剛志さんも「なっ!」と大きくうなずいています。

↓そんな丸山さんは女のコっぽい格好をしたいと、番組スタッフに無理難題を突きつけた!
番組:「その夢、東京カワイイTVが叶えましょう!」

番組:「提案したのは大人系ギャル、赤文字系OL、ロリータ、age嬢、なんちゃって制服などフェミニンなスタイル」

丸山:(候補リストを見るや、手を叩いてフヒャッヒャッヒャと大爆笑)

番組:「この中から丸山選手が選んだのは…」

丸山:「あー、ウン、決まった」

丸山:「ロリータ!」

丸山:「自信ないんですけど、着たら着たで何とかなるかなっていう勢いですね(笑)」



カリーナVSロリータ!

大怪獣決戦…じゃなくて大改造計画の始まりです!



番組スタッフは、この一休さんでも逃げ出す難題を解決するため、ロリータ界のトップモデル・青木美沙子チャンを招集。外務省のカワイイ大使として、世界各国でジャパンポップカルチャーを広める美沙子チャンに、ダメ元ですべてを委任してみたのです。とりあえず、丸山さんの写真を見せてみたところ…

↓ロリータ界のトップがサジを室伏のフォームで投げ飛ばした!
美沙子:「…ハッ!!」

美沙子:「エェェェェェ!」

美沙子:「ちょっとロリータとは真逆の感じの方ですね…」

美沙子:「まず前髪がないところをどういう風に作っていくか。スポーツ柄なのか日に焼けているのでどう白く見せていくか。とか…」

美沙子:「正直、自信………どうなんだろう…?」



ロリータ界のトップ:「正直、自信ない」
オシャレキラー丸山:「何とかなるかな」

意見まっぷたつに割れたwwwwwwwwwww

どっちかが間違ってますwwwwwwwwwww