7月2日(土)オリックス8回戦(京セラD)、3-4で9回サヨナラ負け。対戦成績3勝4敗1分け。エースが同点になる8回まで我慢の投球をし、勝利の方程式を出しながら失敗。一方、相手は逃げ切りに一度は失敗しながら、最後に勝つ。なんとも後味の悪い、尾を引きそうな敗戦になった。

近藤は「調子は良くなかった」と反省しているようだが、そうは見えなかった。ストレートは走っていて、松中が唯一捉えて初回にHR。「スミ1」で勝てるだけの調子が、いまの杉内にはない。鬼門の5回にやはり連打を食らった。

5回。李、バルディリスの連打は仕方がない。問題は、このゲームまで11打数2安打の8番打者に3球とも直球で押した点にある。解説の中沢氏は坂口に打たれた2点適時打まで、「同じ球を続け過ぎている。もう少し、じっくり投球すべきだった」と言っていた。

斎藤のところでは、1点覚悟で併殺狙いならば、普通のセカンドゴロでゲッツーが取れた。それに坂口を歩かせて田口で満塁にして勝負する方法もあった。この場面にコーチが一度も行かなかったのが不満だし、なんの采配も見せなかったのは非常に残念。今季の杉内を見れば、こういう場面で連打を食らうシーンを何度もも見てきているはずだ。

近藤からはこれ以上点は取れないとの意識が、杉内を追い詰めたともいえるが、本来ならば、エースにはそこまで求めてもいいが、あそこは間を取って、流れを切るべきだった。

中継中に、アナウンサーが言っていた。「杉内はパリーグの中で最も四球が多い」。調べてみると、試合前の時点で和田14個(投球回数76回)、ホールトン13個(72回)、摂津11個(76回)、山田22個(72回)。杉内は83回で 23個と規定投球回数の投手19人中最多である。ちょっと信じ難い。きょうは1個だけだったが、今季の制球の悪さを象徴している数字ではある。

長谷川の2ランで流れはホークスに傾きかけていたが、よくて引き分けだっただろう。

松中が途中で交代。あのスライディングキャッチでまたどこか痛めたのか? あの程度で怪我をしていては、怖くて使えない。多村は指の負傷で仕方ないが、内川、カブ、オーティズは太ももやら、ふくらはぎやら、ベースを回ったところでとか、慣れない守備でとか、いくらベテランでも鍛え方が足りないのではないか。試合に出られないのでは、首位打者もHR王もなにも、あったものではない。

またしても連敗ストッパーの摂津にプレッシャーがかかることになった。先発でも抑えでも、摂津頼みでは酷というものである。
オールスターまであと15試合。8月は月曜休みで6連戦が4回と過密日程が続く。3タテだけは絶対避けたいところだが、どうなることやら・・・・。