2005-06シーズンのスクデットの行方が、18日に決定する。FIGC(イタリアサッカー連盟)のジャンカルロ・アベーテ会長と同連盟の取締役会が、インテルに授与されたタイトルを撤回するかどうかを決定する形となった。

05-06シーズンのスクデットについては、ユヴェントスがピッチ上で獲得したものの、カルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)の発覚で同クラブがセリエBに降格したことにより、インテルへと授与されている。

だが、ユヴェントスはその後の刑事裁判で浮上し、ほかのクラブも関わっている盗聴捜査記録が考慮されずに決定したことだと主張し、1年以上前にFIGCの検察に対して、タイトルのインテルへの授与を取り消すよう求めた。

だが、パラッツィ検察官はインテルのマッシモ・モラッティ会長の立場について「時効」とし、FIGCのアベーテ会長と取締役会に報告書を提出した。ただし、06年のスクデットに関しては、5日と18日のFIGC取締役会で決断が下される。

インテルは同日、クラブの公式サイト上で、FIGC検察の決定を認めた上で、「そもそもどの法的な場でも証拠が見当たらなかった件について、インテルとインテルの人間に対する規律処分が科されないことが完全に裏付けられた」と声明を発表。モラッティ会長はさらに、次のようにも語った。

「本質的に状況はかなり確定したと思う。FIGCに対しては敬意を払っており、その件について議論はできるが、この件は終わりにすべきだ。不問となったのだからね。私にとっては普通のことだよ。こういう恐れに苦しんだりはしていない。実際にどうだったかが分かったというだけのことだ」

一方、ユヴェントスは公式サイト上で不満をあらわにし、緊急に今回の決定理由を求めたことを明らかにした。ユヴェントスはそれらが公にされない限り、06年のスクデットをインテルへ授与することが正しいかは判断できないと主張。「タイトルに時効はない」と訴えている。