23日、レッドソックスの松坂大輔がエンゼルス戦に先発し、8回をわずか1安打に抑える快投でチームを5対0の勝利に導いた(4月24日付ボストン・グローブなど)。

 前回のトロント戦に続き、今回も見事な投球でエンゼルス打線を煙に巻いた。松坂は8回を投げ、3四球、9三振。許したヒットは2回にアルベルト・カヤスポに打たれた1本だけだった。あわや直撃かという鋭い打球で、松坂のグラブをかすめるヒットだったが、あれを捕れていたら無安打試合が見えてきていたところだ。「ボールが(近づくにつれ)大きくなっていくのが見えたほどアブナかった」と松坂は笑顔で述べた。

 2試合続けて7回以上を投げ1安打しか許さない投球は、球団史上、1923年のハワード・エームク、2002年のペドロ・マルティネスに次ぐ3人目という快挙だった。この2試合はレッドソックスに来てから最高の出来だったと思うかと訊かれた松坂は「結果を見れば、そうでしょうね」と答えた。

 トロント戦と昨日の試合で松坂の球を受けたのはジェイソン・ヴァリテックだった。タイムリー二塁打も打って松坂を援護したヴァリテックは、3回途中でブーイングを浴びながら降板したレイズ戦と比較し「レイズ戦でもストライクが入らなかったわけじゃない。同じストライクでも、いいところに決まるかどうかが大事だ。今夜はチェンジアップもすごくよかった」と述べた。