すべては予想したとおりだった。UEFAは21日、ミランMFジェンナーロ・ガットゥーゾに対し、合計で5試合の出場停止という厳しい処分を下したのだ。

ガットゥーゾはトッテナムとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、トッテナムのアシスタントコーチであるジョー・ジョーダン氏といさかいを起こした。最初はジョーダン氏の首根っこをつかみ、試合後には頭突きを見舞ったガットゥーゾは、試合後に謝罪したものの、この狂気の沙汰に対し、UEFAからは4試合の出場停止処分が科された。出場停止のもう1試合は、通常の累積警告によるものとなる。

UEFAは今回の処分について、「運営組織によると、ガットゥーゾは試合後にトッテナムのアシスタント、ジョー・ジョーダン氏に食ってかかった」としており、「同選手は試合中の76分に警告も受けており、累積警告ですでにトッテナムとのセカンドレグを欠場することになっていた。その結果、4試合の処分はトッテナムとのセカンドレグ以降に計算されるものとなる」と発表した。

このため、ミランがウェンブリーで行われるファイナルに進出しない限り、ガットゥーゾが今シーズンのCLに出場することはできなくなった。UEFAは3日以内に異議を申し立てられるとしているが、いずれにしてもミランは、これを行わないことを決定している。