ローマDFアレアンドロ・ロージとつばを吐き合ったとして、3試合の出場停止処分を科されたナポリFWエセキエル・ラベッシ。クラブは処分に対する異議を申し立てたが、18日にこれは却下されてしまった。ナポリはこの判決に対して怒りをあらわにしている。

ナポリは19日、クラブの公式サイト上で、「幻滅や困惑とともに判決を受け止めている」と発表。第1審で使用されなかったテレビ映像が控訴審で用いられたであろうととに不快感を表し、「こういった決定は危険な前例をつくりかねない」と主張している。さらに、「イタリアサッカーがこれだけ難しい時期にある中で、スポーツ裁判は信用性がなければいけないと考える」とし、一貫性や透明性がないと批判した。

一方で、ワルテル・マッツァーリ監督もクラブと同様に怒りを示した。チームは20日のセリエA第26節でカターニアと対戦するが、同監督は前日会見で次のように話している。

「つばを吐いたという証拠はなかった。出場停止にするべきではなかったんだ。私はラベッシに対する措置について、憤りを感じているし、落胆もしている。どうしてこういう決断になったのか分からない。不当だと感じているよ」

また、マッツァーリ監督はカターニア戦でラベッシの代役を誰にするか、まだ決めていないことを明かしている。

「(ジュゼッペ・)マスカーラと(ホセ・)ソサが争っているところだ。木曜に試合をしたマスカーラがどれだけ疲れているかを理解しなければいけない。とにかく、2人とも重要な武器だし、2人を交互に使うこともあり得るだろう。観客には95分まで支えてくれと願いたい。難しい試合になるだろう。カターニアは一生の勝負として臨んでくるだろうが、我々は(ヨーロッパリーグの)ビジャレアル戦を戦ってきたところだからね」