サンプドリアFWアントニオ・カッサーノの今後にとって、10日は重要な一日となった。同選手とサンプドリアの弁護士たちが、リーグ仲裁機関の審議に臨んだからだ。

サンプドリアで2013年6月までの契約を結び、536万ユーロ(約6億円)の年俸(税引き前)を手にしているカッサーノは、10月にクラブのリッカルド・ガッローネ会長と口論した末、チームから外された。サンプドリアはカッサーノとの契約解消をリーグ仲裁機関に求めている。

カッサーノ側は弁護のための証言者を連れてこなかったが、一方でクラブ側は7人の証言者を呼んでいる。そのうちの5人は、カッサーノのチームメートたち。FWジャンパオロ・パッツィーニとDFステーファノ・ルッキーニ、FWグイド・マリルンゴ、FWニコラ・ポッツィ、MFダニエレ・デッセーナの5人だ。これにチームマネジャーのアジャッツォーネ氏と広報部門責任者のマランゴン氏が加わった。

審議を終え、仲裁機関のパオロ・ジュッジョーリ審判長は、「和解は成立しなかった。仲裁裁定を下す必要がある。証言者たちの話を聞き、審理は終わった。月曜に新たな公判を行い、その最後に評決を下す」とコメント。13日に審判が下されることとなった。

カッサーノ側のボッツォ弁護士は終了後、「決定を下せるだけの条件はそろっている」とコメント。一方、ガッローネ会長は自信があるかと問われると、「もちろんだ」と答えている。