不振が続いていたインテルではここ数日、ラファエル・ベニテス監督の将来が不確かなように思われた。しかし25日、その状況には変化が見られている。

チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第5節トゥエンテ戦に勝利してベスト16進出が決まった翌日、インテルのマッシモ・モラッティ会長がミラノで報道陣にコメントを残した。

「それぞれの試合で、より大きな決意をもって挑まなければいけない。リーグ戦で勝ち点を稼ぐようにね。ベニテスは守備面で適切な仕事をしている。彼は賢い人間で、臨機応変に対処することができるね。結果を出し続けることが大事だ。今も以前も、監督のことを議論したりはしていなかった」

ベニテス監督は、昨シーズンまでインテルを率いて大きな成功に導いたジョゼ・モウリーニョ現レアル・マドリー監督と比較されることがしばしばだが、モラッティ会長は、「いまさら言っても、仕方のないことだ」としている。

モラッティ会長の指揮官への信頼は十分なようで、「彼は今、落ち着いて仕事に励んでいると思う。クラブ・ワールドカップが彼の将来を決めるかって? 我々は、監督に目標を押しつけたりはしない。大事なことはうまくやることであり、常に成長が感じられることだ。CLでグループリーグを突破したことが、我々を落ち着かせてくれるだろうね」とコメントした。