ユヴェントスの新GM(ゼネラル・マネージャー)に就任したベッペ・マロッタ氏の方針は、「改革ではなく進化」だ。ユーヴェに来ても「仕事の大筋は変わっていない」と話す同氏は、ユーヴェの補強についてこのように話している。

――目玉補強がヴォルフスブルクFWエディン・ゼコになるということは?
「大事なのはクラブを取り巻く環境に信頼を取り戻させることだ。この組織には大きな価値がある。それをベースにスタートしなければいけない。常に勝たなければいけないという確信を持ってね。ゼコは最高の選手で、多くのビッグクラブの関心を集めている。まさにタレントだ。一定額での契約解除条項は期限が過ぎたが、ヴォルフスブルクが簡単に手放すはずがないと分かっているよ」

――ユーヴェの最初の補強はウディネーゼMFシモーネ・ペペになります。さらにジェノアDFサルヴァトーレ・ボッケッティやローマDFマルコ・モッタですね。サプライズはあるのでしょうか?
「チームを完成させるために、正しい選手を加えなければいけない」

――では放出は? ダヴィド・トレゼゲがアトレティコ・マドリーへ行くことは?
「ここまではアトレティコからオファーはまったくない」

――アマウリ、ジエゴ、ジャンルイジ・ブッフォンは売りに出されているのでしょうか?
「ブッフォンと(アレッサンドロ・)デル・ピエーロはこのチームのシンボルで、移籍することはない。どんな決定を下しても、そこに昨季のパフォーマンスの影響はないよ。選手たちは非常に高いレベルにあるんだ。ただ、強力なオファーが届ければ、自分たちの立場を考えることはあり得る」

――先週、ドイツに行かれましたが、バイエルン・ミュンヘンとMFフランク・リベリについて話したのですか?
「いや、彼のサッカー脳が素晴らしいのは間違いないが、同時にその評価額も大きなものなんだ。バイエルンは契約を延長した。手放すのは難しいだろう」

――では、サンプドリアのFWジャンパオロ・パッツィーニとMFアンジェロ・パロンボは?
「サンプの方針や戦略を壊したくない。だから、彼らが我々の一員になるとは思っていないよ」