9日にチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグの全日程が終了し、決勝トーナメントに進出する16チームの顔触れが揃った。

 フランスからは、昨季の王者ボルドー、2位のマルセイユ、3位のリヨンがグループリーグに出場したが、ボルドーはグループ首位で突破、リヨンは2位でベスト16進出、マルセイユは3位でヨーロッパリーグにまわるという三者三様の道を歩むことになった。

 マルセイユ(グループC)は最終節レアル・マドリー戦に決勝T進出の望みをかけたが、1―3と力負けし、最後まで調子を上げることができずに3年連続でベスト16入りを逃した。

 ボルドー(グループA)は、組み合わせが決まった当初、ユベントス、バイエルン・ミュンヘンというCL常連と同組に入り、困難な道のりが予想されたが、フタを開けてみれば5勝1引き分けと無敗で通過、安定した力を発揮して、今後の戦いにも期待が高まる。

 リヨンは立ち上がり3連勝と順調なスタートを切り、最終節のデブレツェニ(ハンガリー)戦も4―0と圧勝したが、アウェーのフィオレンティーナ戦で黒星を喫したのが響き、グループ2位。

 リヨンが準々決勝に進出するためには、1回戦でグループ首位のチームを破らなければならず、苦しい展開となった。リヨンの対戦相手になり得るのは、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、チェルシー、バルセロナ、セビージャ、アーセナルと錚々たる顔触れ。

 中継のカナル・プリュス局でゲストコメンテーターを務めたジネディーヌ・ジダン氏は、リヨンにとって望ましい対戦相手は「アーセナルかセビージャ。まあ強いて言えば、セビージャだろうね」と語り、リヨンに勝算のある相手は限られるとの見方を示した。決勝トーナメントの組み合わせは、18日に抽選が行なわれる。