9月29日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第2節で、強豪リヴァプールを沈める2ゴールを挙げたフィオレンティーナFWステファン・ヨベティッチ。モンテネグロ代表の同選手について、かつてイタリアで活躍し、“天才”と呼ばれたモンテネグロサッカー協会のデヤン・サビチェビッチ会長は、「ヨハン・クライフに似ている」と絶賛している。

「試合後に彼に連絡し、このまま続け、謙虚さと落ち着きを保つように伝えたよ。リヴァプール戦での素晴らしいプレーは、彼のクオリティーを再確認させただけだ。私はまったく驚いていない。大事なのは、彼に信頼を寄せること。チェーザレ・プランデッリ監督はそれをしつつ、また同時に起用を調整している。リヴォルノ戦でベンチスタートにさせたのは正しい考えだった。多くの試合をこなしていたからね。そして途中出場し、彼は試合を決めたんだ」

現在の活躍を受け、ヨーロッパのビッグクラブがフィオレンティーナからヨベティッチを連れ去る危険もあるだろう。だが、サビチェビッチ会長は彼が当面はフィオレンティーナに残ることを望んでいる。

「今から6月まで、電話が鳴る可能性はあるだろうね。ただ私は、フィオレンティーナが彼を売ることはないと確信しているよ。あと2〜3年はフィレンツェに残って、ヴィオラ(フィオレンティーナ)で成長し、それからカカーやイブラヒモビッチみたいに断れないようなビッグオファーが届くというのが理想だ。確実なのは、フィオレンティーナがヨーロッパでも力をつけようと勉強しており、彼が間違いなくとても高いレベルに到達するということだ。ステファンはフィレンツェで、本当の『何者か』になれるよ」