2016年夏季五輪では東京での開催を目指し、ライバルのシカゴ(アメリカ)、リオデジャネイロ(ブラジル)らと競って懸命な招致活動が続いている昨今。今月13日のIOC理事会では、2016年五輪の新種目(もしくは、復活種目)として、野球、ソフトボール、スカッシュ、7人制ラグビー、空手、ゴルフ、ローラースケートのなかから、2種目を追加採用する予定となっている。

そんな折、中日新聞社東京本社が発行する『東京新聞』では、11日、JOC(日本オリンピック委員会)関係者のコメントとして、「ゴルフとラグビーで決まったようだ」と掲載。IOC内では採用種目の絞込みどころか、新種目の選定がすでに固まっているのではないかとしている。

また、同紙では、「うわさの真偽はともかく、(IOC)猪谷副会長も、前述の2競技が“ここ数カ月で有力になってきた”と認める」と伝えており、“猪谷副会長”という具体名が挙がってきたことからも、その信憑性は極めて高いといわざるを得ない。

日本では、昨年の北京五輪でソフトボール日本代表が金メダルを獲得、また、今春のWBCでも日本代表が連覇を達成したことで日本列島に大きな感動を与えた。そのため、日本にとっては、2012年のロンドン五輪の実施種目から外される野球とソフトボールの復活を望む声が強かったが、ソフトボールは6月の国際大会(オランダ)が資金難から中止となり、野球もメジャー選手のドーピング問題がネックとなり、その復活は見送られるようだ。