20日に逝った女優の清水由貴子さん(享年49歳)。3年前から芸能界の仕事を辞め、病弱な母親の介護のために多くの時間を割いていたという。30年前の欽ちゃんファミリーでの活躍から、近年のレポーターなどの出演でいつもさわやかで優しい笑顔を振りまき、番組を明るくしていた彼女。その気遣いは、親戚や共演者のみならず、今は有名となったある歌手のアルバイト時代の思い出にも刻まれる。


今は押しも押されぬ人気男性デュオ、CHEMISTRY(ケミストリー)の堂珍嘉邦。高校を卒業してすぐ、地元広島のテレビ局でアシスタント・ディレクター(AD)のアルバイトをしていた話は有名だ。おぼっちゃん育ちで病弱な堂珍は、おとなしめな性格で今でもコンサート前は異常に緊張するという。根っからのアーティスト志向のためか要領が悪く、当時のADの仕事にも身が入らなかったらしい。体力もあり要領の良い相方・川畑要が建設現場でしっかりアルバイトをしていたというエピソードとは対照的だ。

以前、バラエティ音楽番組でアーティストの下積み時代を語るコーナーがあり、そこで堂珍がついていたローカル番組に出演していた俳優の阿藤快も交えてトークをしたことがあった。

そこでは病弱でよく仕事を休んだという堂珍は、自ら「ダメADだった」時代を振り返る。阿藤もとてもやさしかったというが、ある時、風邪をひいて死にそうな状態で現場に立つ堂珍に、阿藤と共演していた清水由貴子さんが、「風邪薬」を買ってきてくれたと話した。無名ADの自分を清水さんが気遣ってくれた事がとても嬉しかったのか、この日のコーナーでも非常に“口数の少なかった”堂珍が、最後にポロリもらしていた。
「あの人(清水さん)すごくいい人なんです。」と。

番組アルバイトの若者にもやさしかった清水さん。きっと彼女の人生で出会った人にいろいろなやさしい思い出があったに違いない。介護という現代の解決しがたい問題にくじけて早く亡くなったのは悲しい事だが、テレビで見た清水さんの笑顔はいつまでも記憶に残る。あまり騒がずに穏やかに逝かせてあげたい。

ご冥福をお祈りします。

(編集部:クリスタルたまき)

【関連記事】
欽ちゃん、『ぴったんこカン・カン』 にケチつける。
「ヌード寄付はお断り」は早計?若槻千夏のオトナ度と真剣度。
宮沢りえの妊娠がもたらす「母断ち」のきっかけ。
・【イタすぎるセレブ達・番外編】本当はイイ人?『親友探し』に垣間見るパリス・ヒルトンの素顔。

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!