達成感をくすぐる“ごほうび”型歩数計が続々登場

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メタボ診断もすっかり定着し、ランニングがブームになるなど、なにかと健康に関心が高まる現在。「Wii fit」をはじめ、各メーカーがエンタメ系健康グッズに力を注いでいる中、熱い視線を送られているのが“ウォーキングの友”歩数計だ。最近では、達成感をくすぐる“ごほうび型”が続々と登場している。

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ハピネットから発売中の「タクシーウォーカー」(2079円)は、自分の歩いた距離をタクシー料金のように換算して表示。歩く速度や距離によっては、割増料金まである本格派(?)だ。

「誕生のきっかけは、タクシーを利用する機会が多かったときに、“料金節約への葛藤”があったことです」と語るのはタクシーウォーカー開発者の白倉大士さん。タクシー料金を節約するために歩いたことがある人は多いはず。誰もが持つ“小さな悩み”を商品化し、昨年10月の発売から昨年末までに、3万個以上を売り上げた。

「自分が頑張った分だけ、金額が料金メーターに加算されます。実際のタクシーには深夜割増がありますが、歩数計では昼も夜もあまり関係がない(笑)。そこで、20分以上休まず歩くと“長距離割増”(120円)が、時速5km以上で歩くと“高速割増”(110円)がつく機能を搭載しました。」(白倉さん)。ちなみに料金メーター自体は実際のタクシーとは関係ないが、初乗り2kmまでは料金据え置きというミョーに現実的な面も。

「日本一周歩数計の旅」(タカラトミーアーツ、3360円)は、その名の通り日本一周を疑似体験できる歩数計。全国各地計1258か所もの地名と名産、名所の地域情報が収録され、日本一周総距離1万8880km(ユーメイト調べ)を巡る。歩くだけで歩数、歩行距離、経過日数はもちろん、現在地の地位情報も取得できるスグレモノだ。4月上旬には人気キャラクターのハローキティを用いた新バージョン(4179円)がポケットに入れているだけでカウントできるタイプになって登場する予定だ。

“リアル世界”から飛び出してしまったのが、バンダイから昨年の12月に発売された「遊歩計」(2種、各4725円)。「宇宙戦艦ヤマト〜歩いてイスカンダルへ〜」と「母をたずねて三千里〜お母さんに会うまで僕は絶対にあきらめない!!〜」の30代以上の人になじみ深いラインナップだ。

「一日のノルマ歩数を3千歩から2万歩の間で設定。それが難易度になります。ノルマ歩数と90日からイベント発生歩数が自動的に算出されます。イベント発生歩数に到達するとイベント発生!「ヤマト発進」や「お母さんとの別れ」などのイベントが見れるんです。ヤマトでは、途中ガミラス帝国とのバトルもあり、歩数を波動エネルギーに変換し、波動砲も撃てます! がんばって歩かないとバッドエンディング。地球が滅亡してしまいます(笑)」(バンダイ「遊歩計」開発者)

バッグやポケットに入れたままでの計測が可能な「3Dセンサー」も搭載するなど、機能も充実。キャラクターから健康に関するアドバイスなどが受けられる専用無料WEBサイトでは毎日の歩数をグラフで管理可能。「ヤマト」なら佐渡先生といったキャラクターから健康に関するアドバイスがもらえ、地球からイスカンダルまでの航路図にして表してくれる。健康に関するアドバイスは「スポーツクラブ ルネサンス」が監修している本格派だ。

各メーカーが趣向を凝らし、ただ歩く以外にも楽しみが増える“ごほうび”型の歩数計。「走るのはきつそうでイヤだけど、楽しく歩けるなら…」と思う人は、ぜひ一度試してみてはいかが?【東京ウォーカー/中道圭吾】

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