ガザ空爆:「命綱のトンネル網」を、米国製スマート爆弾で標的に

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Nathan Hodge


Photo: AP via daylife.com

イスラエルによるガザ空爆の主要目的の1つは、ハマスが武器と物資の輸入に使用している、エジプト国境のトンネル網を破壊することだったと考えられている。『Israel News』の記事によると、慎重に計画された攻撃により、戦闘機が40ものトンネルを対象に空爆を行なったという。以下に引用する。

トンネルを破壊することは、今回の作戦『Operation Cast Lead』の目的の1つだった。ガザへの兵器や弾薬の密輸入に使用されていたこれらのトンネルは、イスラエルと、ガザを支配するイスラム過激派グループ、ハマスとの停戦期間中、およびその数カ月前の間、主要な攻撃を免れてきた。

これらのトンネルは、単に兵器の密輸入だけを目的としたルートではなかった。『Bloomberg』のJonathan Ferziger氏の記事によると、これらのトンネルは、イスラエルに包囲されているガザにとっての経済的な生命線にまでなっていた。家畜や建設資材から、勃起不全治療薬『バイアグラ』や密輸品の『iPod』にいたるまで、ガザの住民たちはあらゆる物資の調達をこれらのトンネルに依存していた。

これらのトンネル網の破壊に使われたのが、正確な攻撃能力を誇る米国製のスマート爆弾だ。イスラエル議会は昨年9月の段階で、最大で1000基のSmall Diameter Bombs(SDB)『GBU-39』を米国から購入することを認めていた。[GBU-39は、精密誘導装置を備えた小型滑空爆弾]

(2)へ続く

WIRED NEWS 原文(English)

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